仁徳天皇陵?大山古墳?メディアも混乱 考古学者に見解を聞いてみた

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講演でも、会場の年齢層をみて...

   こうした現状を踏まえ、今回の「初共同調査」ニュースのメディアの報道ぶりや、ネット上の一部の違和感の声などについて、陵墓問題に詳しい考古学者に話を聞いた。

   熊本大学文学部の杉井健・准教授は10月16日、J-CASTニュースの取材に対し、今回のメディアの報道ぶりについて、

「個人的には、年齢が上の人も対象にする新聞などが、見出しに『仁徳陵』『仁徳天皇陵』を使うのはやむを得ないと考えます」

   と、理解を示した。ただ、あくまで「個人的」な意見であり、研究者の中には、学術的に「大山(仙)陵(古墳)」の方を使うべきだという人もいるだろう、とも解説。また、

「教科書記載の変遷の影響で、若い世代の人達には、大山(仙)陵(古墳)の方が通りやすいでしょう」

と話した。講演をする機会があるときは、会場の年齢層をみて表現を変えることもあるそうだ。基本的な表記としては、学術的に「大山(仙)~」を先に書いて、後に「(伝・)仁徳陵」などを続けて併記する形が望ましいと考えている。最後に、あらためてメディアの見出しの在り方について質問すると、

「それは各メディアが、自社の読者層を想定しながら決めることでしょう」

とのことだった。

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