小出しに新情報は出るも、謎だらけの「ドン・ファン事件」
この後、番組は野崎さんの自宅前からの中継を織り交ぜつつ、覚せい剤を野崎さんに服用させる際に使われた可能性があるとして、野崎さんの自宅にあったビール瓶の鑑定が進められているなどの捜査の進捗状況を解説した。とはいえ、報道が過熱していた時期から、状況はそれほど進んでいないようだ。
野崎さんの怪死をめぐっては5月末に第1報が報じられ、和歌山の自宅にはマスコミが詰めかけメディアスクラム状態に。第1発見者としてAさんのほか、遺体発見時に同じく野崎さんの自宅にいた野崎さんの55歳年下の妻がマスコミに応対するなどしたため、その姿が世間の耳目を引いた。
捜査は当初、Aさんと野崎さんの妻を主軸に進んだとされたが、6月になると、それとは別に3人の女性が捜査線上に浮かんだとの情報が出た。その後、捜査対象が野崎さんの会社の従業員にまで拡大したとする報道がなされ、捜査が難航していることがうかがわれたほか、7月には野崎さんの金庫から3億円が消えていたとのスクープも飛び出した。
8月には野崎さんの「遺産は和歌山県田辺市に寄付する」とする遺言状が見つかるなど小出しに情報は出てくるものの、事件の全貌はいまだわからないままだ。
(J-CASTニュース編集部 坂下朋永)