米マイクロソフト社の共同創業者、ポール・アレン氏が2018年10月15日(シアトル現地時間)、非ホジキンリンパ腫のため亡くなった。65歳だった。アレン氏が創立した投資会社「バルカン」が発表している。
ビル・ゲイツ氏とともにマイクロソフト社を創立したアレン氏だが、15年3月には、第二次世界大戦で沈没した旧日本海軍の戦艦「武蔵」とみられる船体を発見して、日本でも大きな話題となった。
マイクロソフトの礎を築く
アレン氏は中学・高校の友人であるゲイツ氏とともに、1975年にマイクロソフトを設立。同社の礎を築き、退社後は慈善事業に取り組んだ。近年は兵器遺産の収集に尽力し、その一環で行われた海底調査で「武蔵」や、同じく戦時中に沈没した駆逐艦「島風」の一部とみられる残骸を発見していた。
ツイッターでは日本人から、
「武蔵を見つけてくれてありがとう」
「この人は本当に戦艦とか好きな人には憧れるような人でもある」
「あなたが戦艦武蔵を発見したときは日本人として興奮しました。ご冥福をお祈りします」
「ポール・アレン氏は偉大だよ。武蔵の発見だけでも21世紀の偉業と称えられるべきだと思うんだ」
といった追悼の声が出ている。