大衆演劇の女形で活躍する梅沢富美男さん(67)が2018年10月15日、ツイッターを更新し、一時は「販売終了」が決定していた資生堂(本社・東京都港区)の舞台用化粧品5品が、「販売継続」となったことを喜んだ。
一連の商品については、歌舞伎俳優の市川笑野(えみの)さんがツイッターで11日、販売終了となったことを伝えながら、再販希望を訴えたところ拡散。すると14日、笑野さんは資生堂から連絡を受けたとして、「製造再開して頂ける事になりました」と報告していた。
海老蔵さん「みんな困ってます」
J-CASTニュースが15日、資生堂広報部に確認したところ、1973年から販売されていた舞台用の「化粧下地」「練白粉(ねりおしろい)」「粉白粉(こなおしろい)」「との粉」「紅(べに)」の5品について、担当者は「9月末で生産終了としていましたが、生産・販売継続となりました」と、継続することを認めた。
終了から一転、継続となった理由について、「売上動向を見ながら生産の最適化をはかる中、各ブランドにおいて生産アイテムを見直しています。その中で、終了の判断に至っていました。しかし、歌舞伎など舞台用の特殊な用途において、当社に代替商品がないことから、継続を決定しました」としている。
今回、笑野さんのほか、歌舞伎俳優の市川海老蔵さんもインスタグラムで13日「生産中止になるとか、、、みんな困ってます、なんとかならないものですかね、、」と投稿。その後14日、
「資生堂様から連絡が、、『資生堂は、日本の大事な伝統文化をしっかり支援させて頂きたいです。』とお返事頂きました。涙。みんな喜ぶ、本当にありがとうございます」
と販売継続の知らせを喜んでいた。
そして、影響は歌舞伎界だけではなかった。一連の流れを受け、大衆演劇「梅沢劇団」座長として女形で活躍する俳優・梅沢富美男さんも反応。ツイッターで15日、
「資生堂さんの舞台化粧品製造再開本当にありがたい!」
と喜びを表した。続けて、
「歌舞伎の方々だけでなく僕たちも愛用の化粧品が製造中止で困っていたところです」
と、自身にとっても欠かせないものだったことを伝え、
「これでまだまだ女形が続けられます」
と安堵していた。