AKB入山がメキシコで語った 握手会事件後の「心無い一言」と「温かい言葉」

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   メキシコの民放ドラマ出演のため現地に滞在中のAKB48の入山杏奈さん(22)が2018年10月12日(現地時間)、番組ウェブサイトで公開されたインタビューに登場した。そこで入山さんが語ったのは、14年5月に岩手県で起きた握手会傷害事件をめぐる出来事だ。

   インタビューによると、入山さんは数度の「全身麻酔の手術」を経て復帰したが、中傷の声も絶えず、「表舞台に戻らない」ことも考えた。だが、それ以上にファンの声援が大きかったこともあって、今では「毎日楽しく生きてます」と前を向いている。

  • AKB48の入山杏奈さん。18年4月からドラマ撮影のためメキシコに「留学」している(2016年2月撮影)
    AKB48の入山杏奈さん。18年4月からドラマ撮影のためメキシコに「留学」している(2016年2月撮影)
  • AKB48の入山杏奈さん。18年4月からドラマ撮影のためメキシコに「留学」している(2016年2月撮影)

「握手会は、もう出られないと思います」

   インタビューは、入山さんが出演するドラマ「L.I.K.E.」のウェブサイトに動画で公開され、襲撃事件について約4分30秒にわたって日本語で語っている。事件では、入山さんら3人が男にノコギリで切りつけられ、入山さんは右手小指の骨折と頭の裂傷を負った。

   事件直後は大きな物音などに強い恐怖心を覚えたが、周囲の友人らの支えもあって克服。4年以上が経過した今では、人に突然驚かされたり、芝居で刃物を突き付けられるシーンを経験したりしても「全然トラウマは感じなかったです」と明かした。

   それでも、ここに至るまでは平たんな道のりではなく、「表舞台に戻らないということ」も考えた。その理由のひとつが周囲からの中傷で、イベントを欠席すれば「仕事さぼってるなら辞めろ」という声が飛び、傷を隠すために手袋をしてテレビに出ると「いつまで治っていないふりしてるんだ」。こういった言葉を浴びせられる中での復帰は「簡単ではなかった」が、それ以上に「ずっと待ってるからね」「無理しないで」といったファンの声に支えられたという。後遺症は残るが、それも「私の人生の一部」だとして受け止める。

「(事件が起こったのと)同じイベント、握手会は、もう出られないと思います。後遺症もあるけど、それも私の人生の一部なので、気にしてないです」

「私の話が誰かの力になるなら、私は何でも話したい」

   最後に、同じように犯罪被害に遭った人へのメッセージを求められ、入山さんは

「事件の話を聞かれるとき、必ず『いやだったら断っていいよ』とか言われるけど、もしこの私の話が誰かの力になるなら、私は何でも話したいな、って思います。やっぱり私はすごい怖い体験もしたし、全身麻酔の手術だって何回もしたし、さらに批判の声も受けて...、でも、それでも今、毎日楽しく生きてます。だから、無理しすぎず強く生きて、って伝えたいです」

などとエールを送った。

   留学期間は18年4月から約1年間。18年9月にメキシコで放送が始まった「L.I.K.E」では、入山さんは日本人留学生の「コバヤシ・ケイコ」役で出演する。番組ウェブサイトの説明によると、

「日本で命を脅かされるような経験をした後にLIKE(編注:ドラマの舞台になっている学校)で学ぼうとやってくる。ドラマでは英語やスペイン語を話さない。家族と過去については誰も知らない」

という、かなりミステリアスな役柄だ。

(J-CASTニュース編集部 工藤博司)

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