巨人・菅野(29)の「4年後の価値」 メジャースカウトに聞いた

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「心配されるのは肩の消耗」

   米国での評価は上がる一方の菅野が、メジャーのマウンドに立てるのは早くても海外FA権を取得する2022年シーズンからとなる。ポスティングでの移籍の手段はあるが、来季から叔父の原辰徳氏が巨人の監督に就任するため、海外FA権を取得するまでは日本に「残留」するしかないだろう。

   巨人に入団以来、メジャーに関する話題を封印してきた菅野は、昨年末、メジャー移籍に関して初めて公の場で言及した。

「これから3、4年ありますが、絶対的な力をつけて文句なく行けるようにしたい」

   2022年以降のメジャー移籍を見据えての発言だったが、前出のメジャースカウトは菅野の29歳という年齢を考慮した上で4年後の価値を「試算」した。

「体力、精神的にもここ1、2年がピークでしょう。30歳を過ぎれば球威は落ちてくる。メジャーでは球威がないと、簡単にホームランを打たれてしまう。制球の良さはメジャーに行ってもトップクラスですが、4年後となると33歳ですからね。今の菅野選手の価値の6掛けから7掛けがいいところでしょう」

   日本からメジャーに移籍して活躍した多くの投手が20代半ばで海を渡っている。松坂大輔選手は26歳、田中将大は25歳、パイオニアの野茂英雄氏がメジャー入りを果たしたのは27歳だった。

   前出のメジャーススカウトは最後にこう付け加えた。

「菅野投手に関して一番、心配されるのは肩の消耗ですね。球団が投げさせ過ぎなければいいんですが」

   CS最終ステージ進出を決めた巨人は、以降のポストシーズンで菅野を先発、中継ぎ、抑えと、フル回転させる可能性もある。巨人の下剋上日本一は菅野の肩にかかっている。

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