生産終了をきっかけに、歌舞伎界から悲鳴が上がっていた資生堂の舞台用化粧品が、製造再開になるようだ。2018年10月14日、歌舞伎俳優の市川笑野(いちかわ・えみの)さんが自身のツイッターで言及した。
注目を集めているのは、舞台化粧品「粉白粉」と、唇に差す「紅」。9月に生産終了となっていた。
松竹に連絡あった、とツイート
12日のJ-CASTニュースの取材時点では、該当の商品は伝統芸能に適した商品で、特に粉白粉は1973年発売のロングセラー商品だったが、「戦略的なマーケティングの結果、生産中止の判断に至りました」とのことで、販売再開の目処は立っていなかった。
笑野さんは14日、ツイッターを更新すると、
「資生堂から松竹に『資生堂は日本の大事な伝統文化をしっかり支援させて頂きたいです。』との連絡があり、舞台用化粧品を製造再開して頂ける事になりました!」
と報告。続けて、「リツイート、いいね、有難いご意見を頂戴しました皆様のご後援の賜物です!これからも芸道精進致します!本当にありがとうございました!」と感謝の気持ちを表した。
海老蔵も「なんとかならないものですかね」
「粉白粉」の販売終了は、笑野さんが10月11日、自身のツイッターにて「とても困っております!」と投稿したことをきっかけに話題に。
「伝統芸能を支える品物です!どうか資生堂さんにこの声が届いてほしいです!」
と投稿し、拡散を呼び掛けていた。この投稿に賛同のリプライが多く寄せられ、3万を超えるリツイートがあった。
同じく歌舞伎俳優の市川海老蔵さんも13日、「資生堂様みんな困ってるそうです。」と題した自身のブログ記事で、「みんな困ってます、なんとかならないものですかね、、」とコメントしていた。
現時点で資生堂から正式な発表はないが、製造再開を伝える笑野さんの投稿には、「さすが資生堂さんですね。お声が届いて良かった」と安堵するリプライが多く寄せられている。