「本当に李舜臣の旗?」の声も 韓国「将軍旗」は何がしたかったのか

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   韓国・済州島で2018年10月11日開催された観艦式で掲げられた、一本の旗が波紋を広げている。黄色の地に「帥」の一文字が染め抜かれた、李氏朝鮮時代の旗だ。

   事前の「旭日旗締め出し」の経緯もあり、日本の外務省は韓国側に抗議する事態に。軋轢のきっかけとなったこの旗は、いったい何を意味していたのか。

  • 1871年、辛未洋擾で米軍が持ち去った「帥字旗」
    1871年、辛未洋擾で米軍が持ち去った「帥字旗」
  • 1871年、辛未洋擾で米軍が持ち去った「帥字旗」

NHK「秀吉と戦った将軍象徴の旗」

「韓国 観艦式 秀吉と戦った将軍象徴の旗掲揚 当初説明と矛盾も」(NHK)
「韓国軍艦、豊臣軍破った李舜臣の旗を掲げる 国際観艦式」(朝日新聞)
「韓国艦艇、観艦式で李舜臣将軍を象徴する旗掲揚」(読売新聞)
「国際観艦式で韓国「抗日」旗 日本政府が抗議」(産経新聞)

11日の観艦式後、主要なメディアが打った見出しである(いずれもウェブ版)。

   問題の旗は、文在寅大統領が演説を行った駆逐艦「日出峰」に掲げられた。いち早く報じたNHKはこの旗を、

「豊臣秀吉の朝鮮侵略と戦った将軍を象徴する旗」

   と紹介、「未来の海洋強国への意志を表明したもの」という大統領府の見解をあわせて掲載している。

   今回の観艦式では、韓国政府は各国に「自国と韓国の国旗のみ」を掲げるように要請した。事実上、この要請は日本が自衛隊旗として用い、韓国内で「戦犯旗」などと主張される旭日旗を「締め出す」ためのものと見られており、結局日本は参加自体を見送った経緯がある。

   にもかかわらず、当の韓国が国旗以外の、それも「日本と戦った英雄」李舜臣を象徴する(とされる)旗を用いた――その行為は、日本から見たらまさにあてつけである。

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