日本高野連と全日本大学野球連盟は2018年10月11日、プロ野球志望届の提出を締め切った。10月25日のドラフト会議で高校生123人、大学生110人の計233人が社会人選手とともに指名対象となる。
今ドラフトの目玉とみられるのは、甲子園を沸かせた金足農・吉田輝星投手。1位指名球団が殺到するとみられたが、意外にもドライチは「あの球団」だけのようなのだ。
巨人、楽天は根尾指名にシフトチェンジ
ドラフト注目株は、吉田投手と大阪桐蔭の二刀流・根尾昴選手だ。早々とプロ入りを表明していた根尾とは対照的に、大学進学を視野に入れていた吉田は志望届提出期限日の前日10月10日にプロ入りを表明した。
超高校級の吉田投手と根尾選手に、早くからプロのスカウトが注目していた。甲子園終了後には、多くの球団スカウトが両選手にドラフト1位の評価を与え、2018年ドラフトの争奪戦が予想された。
いち早くプロ入りを宣言していた根尾選手に対して、非公式ながらも数球団が1位指名を示唆。吉田投手にも数球団が興味を示していたが、ここにきて状況が大きく変わってきた。
吉田投手が好きな球団としてラブコールを送っていた巨人は当初、吉田投手の1位指名を視野に入れていたが、高橋由伸監督の辞任により一変。後任の原辰徳体制は、根尾選手を1位で指名するとスポーツ各紙が報道している。
また、地元東北の楽天も当初、吉田投手獲得へ前向きな姿勢を見せていたが、急遽方向転換。楽天もまた根尾選手獲得へ舵を切ったようだ。
関係者の話を総合すると、吉田投手を1位指名する構えを見せているのは現在のところ日本ハムだけ。争奪戦が予想された中、日本ハムによる吉田投手の一本釣りの可能性が高くなってきた。