群馬県内のJR踏切で、遮断機の棒が内側に折れ曲がるトラブルが発生し、両毛線が混乱した。
待ち切れない人が踏切に立ち入る様子がツイッター上で実況され、ヤフーのリアルタイム検索で一時、両毛線が上位に入った。
ほかの数か所の踏切でも、遮断機の棒が上がらない状態に
「待ちきれない一般の方が線路を横断してってなんだよ笑」
「高崎駅はホームに人が溢れすぎてエスカレーターが止まっている」
「両毛線が大遅延しててプチモラルハザード起きてるな」
ツイッター上では、両毛線の混乱ぶりについて、2018年10月12日早朝からこんな声が相次いだ。
リツイートが500以上にも達する投稿も出ていたが、一体どうなっているのだろうか。
JR東日本高崎支社の広報担当者が12日にJ-CASTニュースの取材に答えたところによると、同日午前6時40分ごろ、JR上越線の新前橋―井野両駅間の踏切で、遮断機の棒が内側に折れていることに上野行き普通電車の運転士が気付き、踏切手前でストップした。遮断機が破損したのは、ここだけだという。
踏切はその後開かないままだったため、待ち切れない人々が次々に踏切内に入って反対側に渡った。また、上越線に乗り入れる両毛線を含め、ほかの数か所の踏切も後続などの電車が次々に近くで止まったため、遮断機の棒が上がらない状態になった。
「ほかの開いている踏切まで迂回してもらうことになる」
その結果、踏切の安全確認に時間がかかり、遮断機の棒を取り替えて、復旧したのが午前9時8分になった。
このトラブルで、両毛、上越両線などJRの6路線で、上下線13本が運休(区間運休も含む)し、67本に最大で102分の遅れが出た。計約2万9000人にも影響したという。
待ち切れない人が踏切内に入ったことについて、高崎支社の広報担当者は、「電車が止まっていて、遮断機の棒が上がらないときも、踏切内に入ることはできません。ほかの開いている踏切まで迂回してもらうことになります」と言っている。
群馬県警の高崎署は10月12日、遮断機の棒が折れ曲がっていたことについて、車による当て逃げ事件とみて捜査していることを取材に明らかにした。目撃情報はまだ把握していないという。
(J-CASTニュース編集部 野口博之)