「俺が親だったら事務所に怒鳴り込みます」
愛媛のご当地アイドルグループとして、地元の農作物のPRや販売に携わっていた「愛の葉Girls」の中で、萌景さんは抜群に売り上げの高いメンバーだったといい、リーダーにも抜擢されるエース格だった。その分、萌景さんの仕事量も増えていったという。
一茂さんは、「萌景さんが夢や希望をもってアイドルになったというのは、能動的に自分の道を選択しているからそこはもちろん良い」とする一方、「未成年者に稼がせている大人がいるわけだよ」と事務所の体制に目を向けた。
「萌景さんが売上を伸ばしている。萌景さんを出せば、事務所の売り上げも高くなる。未成年者の彼女に対し、事務所側の大人たちがどういうセーフティネットを張っていくか、考えないといけない。
体はひとつしかない。1日は24時間しかない。その中で、過酷な労働でも本人は望んでやっていたところもあったと思う。でも、判断能力という点では未成年者なんですよ。大人がちゃんと考えてやるべきと思う」
また、「報酬3万5000円でも続けていたのは、彼女に夢や希望があったからだと思う。ただ、事務所側が彼女を商品化し、おんぶにだっこになっている。それは大人として、人間としてどうなのか」とも訴えている。
仕事のたびに出欠の意思を事務所に伝えることになっていた他のメンバーと違い、「稼ぎ頭」の萌景さんは出欠の自由がなく、大半の仕事に強制参加だったという。一方、事務所との契約には、活動に関する情報の口外を禁ずる「口外禁止条項」がつけられ、悩みがあっても親にも相談できなかった可能性があるとされる。
一茂さんは、「彼女が元気だったころに、この情報(編注:出欠の自由がないこと)が果たして親に知られていたのかな。もし俺が親だったら、冗談じゃないと言って事務所に怒鳴り込みますよ」と憤った。
こうした主張にツイッター上では「長島一茂さん言ってること正論だな」「同意だわ。大人は何してんだって話」といった声や、「完全に『父親の意見』だったね」との声もあがった。