朝日新聞社が運営するツイッターアカウントが「不倫」に関する記事をシェアしたところ、一部で物議を醸した。
その投稿には、「既婚者は魅力的なんだもの!」との文言が添えられていたためだ。「不倫を絶賛推奨中」などと揶揄する声も出ることになった。
「不倫の心構え」を語る内容の記事
ツイッターアカウント「朝日新聞東京編集局(コブク郎)」が2018年10月8日にシェアしたのは、朝日新聞社が運営する女性向けウェブメディア「telling,(テリング)」の6日付記事だ。
見出しは「不倫歴4年の独身女が考えた『守るべき不倫の5カ条』」。橋本健・元神戸市議との不倫が報じられていた今井絵理子・参院議員が、3日のブログで交際宣言したことに絡めたものだ。見出しのとおり、4年にわたって不倫をしているという30代独身女性が「不倫の心構え」を語る内容となっている。
そして、この記事をシェアした際に添えられていたのが、
「しょうがないよ。既婚者は魅力的なんだもの!!!!」
という文言だった。
投稿はほどなくして削除された。だが、衝撃的なフレーズと映ったためか、削除の事実も含めて物議を醸すことになった。ツイッター上ではこんな声が続々とあがっている。
「なにやっとんねん」
「朝日新聞は不倫を絶賛推奨中」
「『消せば増える』というネットの特性を駆使して拡散に成功している模様」
「多分そこまで悪意のない話ではあったのだろうけど、全く文脈見ずに『迂闊だ...』とは思われ」
朝日新聞社「記事を紹介しようとしましたが...」
「コブク郎」は約7万1000のフォロワーを抱え(11日現在)、朝日新聞デジタルの記事を中心に、同社が運営するメディアの記事をシェアしたり、系列アカウントの投稿をリツイートしたりしている。シェアする際はURLだけでなく、主に記事中の一節を添えることが多いのも特徴だ。
「しょうがないよ。既婚者は魅力的なんだもの!!!!」という文言も、記事中に登場する一節。ただ、今回の投稿だけを見る限り記事の引用であることが明確とはいえず、「コブク郎」自身の意見表明であると受け止めた人もいたようだ。そうした状況もあって、上記のようなネガティブな反響を呼ぶこととなった。
朝日新聞社広報部は11日、J-CASTニュースの文書を通じた取材に対し、今回の投稿と削除の事実を認めたうえで、削除したのは投稿から「数分以内」だったと回答した。
「既婚者は魅力的なんだもの」という文言が削除と関係あるかどうかを含め、削除の理由について質問したところ、
「記事を紹介しようとしましたが、コブク郎アカウントのイメージに適さない内容と判断したためです」
との回答だった。