急落後も「時間をかけて上昇」
その一方で、市場関係者のあいだでは「短期的な相場の調整」と、楽観視する見方もある。「今回のような急落は、長くマーケットと付き合っていればそう珍しいことではない。実際に、18年2月にも急落はあった。その時は1月の高値から2月前半の安値までで、ダウ工業平均は3000ドル以上も値下がりしている」と指摘する。
しかし、米国株はその後もみ合いを続けた後、時間をかけて再び上昇。10月4日の高値更新までのぼり詰めた。
日本株も、米国株も、2011年のギリシャ金融危機、15年8月のチャイナショック、16年2月と18年2月の原因不明の急落などに見舞われながら、時間をかけて上昇してきた。今回の急落を即バブル崩壊のはじまりと結びつけるのは「早計に過ぎる」というわけだ。
「長く調整が入らなかったのだから、それが入っただけ。むしろ、この下落をチャンスに仕入れ(買い)のタイミングと考えたほうがいいかもしれない」(市場関係者)