TBSの宇垣美里アナウンサー(27)が、同局系「サンデー・ジャポン」の収録で「結婚相手」の存在について聞かれたことに、「なんでそんな気軽に質問できちゃうんだろう」と後日のラジオ番組で疑問を呈した。
「サンジャポ」では、結婚に関する話題の中でスタッフが「お相手はいるのか」と繰り返し質問。それまで流暢に喋っていた宇垣アナが突然「ん?」と連呼し、口をつぐむ場面があった。
「その人のセクシャリティや色々なことに関わる」
2018年10月7日放送の「サンジャポ」では、婚約指輪や結婚指輪とは異なる「プロポーズリング」について特集したVTRを放送し、進行役の宇垣アナがジュエリーショップなどを訪問した。ノリノリでロケに勤しんでいるように見える宇垣アナだったが、途中、異変が起きた。
スタッフとやり取りする場面で「結婚願望はあるんですか?」という質問に対し、宇垣アナは「ありますよ。結婚したいです!」と即答。だが、「今お相手はいるんですか?」と聞かれると急転、不敵に微笑みながら「ん?」と聞き返すのみとなったのだ。同じ質問は合計3回なされたものの、宇垣アナは「ん?」と3連発し口を閉ざした。インターネット掲示板では「いるのか」「怖い怖い」などといった声があがっていた。
この場面について宇垣アナ本人から「真相」が語られたのは、火曜レギュラーで出演している「アフター6ジャンクション」(TBSラジオ)。9日の放送で、パーソナリティをつとめるヒップホップグループ「RHYMESTER(ライムスター)」の宇多丸さん(49)が上記の一幕について話題を振ると、宇垣アナが答えた。
「私、『お相手いるんですか?』とかプライベートに関わる質問がすごく苦手で...。その人のセクシャリティや色々なことに関わることに対して、なんでそんな気軽に質問できちゃうんだろうと」
「『いません』と言ったら『ウソつけ』と、本当にいなくてもそうなるし、『えー? もったいない』と言われる」と反応を予測していたといい、「私の選択で今いなかったり、今この人生を歩んだりしているのに、『なんで?』と思っちゃう。なので『答えない』という選択をしてみたところ、それはそれでちょっと失敗だったみたいです」と苦笑い。その上で、
「私はその質問あまり好きじゃないよ、というのを匂わせたかったんですけど、もうちょっと説明すべきだったかなと。ポリコレ(ポリティカル・コレクトネス)的にどうなの? と毎回思っちゃう」
と改めて訴えた。
「すごくセンシティブである可能性が高い」
話を聞いていた宇多丸さんが、「宇垣さんやテレビに出る人に限らず、職場でも世間話でするかもしれないけど、『いやそこの襖(ふすま)は開けないでくれる? もう土間に上がっちゃってますけど』みたいなさ」と例えると、宇垣アナは「すごくセンシティブである可能性が高いから」との見解を述べた。
さらに宇多丸さんが「人によっては傷つく領域もある。確かに無遠慮にやりがちだけど、気を付けてもらいたいですね」とすると、宇垣アナは、
「私がそういうところに過敏なのかもしれないです。あまり好きじゃないなって思う」
と少しはにかんで答えていた。
宇垣アナが吐露した心境に、ツイッターでは
「サンジャポの『お相手は?』という質問に『いないって言っても嘘でしょと言われるしもったいないって言われるからその質問は好きじゃないんです(要約)』と正しく怒ってて良かった」
「すごく説得力のある返答ですね。頭の回転も早くてカッコイイです。宇垣アナ応援したくなりました」
といった声があがっていた。