阪神を優勝に導いた過去の助っ人たち
打撃陣に関してはまだ、球団の方針は明らかになっていない。球団史上最高額となる3億4000万円の年俸で獲得したウィリン・ロサリオ内野手は、今季、チームの期待を大きく裏切り、打率.242、8本塁打、40打点で今季を終えた。ロサリオは来季の残留を熱望しているが、高額な年俸がネックとなっており、年俸の大幅減でも残留は微妙だ。
現時点で外国人選手の残り枠は「3」。投手の補強はもちろんだが、今季、貧打に泣いた阪神にとって打線の軸となる助っ人の補強が最優先される。資金面では、ロサリオを獲得した実績から高額な年俸を捻出する体力が球団にあることは確かで、MLB経験者の獲得も可能だろう。
日本一に輝いた1985年には伝説の助っ人外国人選手ランディ・バースがいた。リーグ優勝を果たした2003年はジョージ・アリアスが、2005年にはアンディ・シーツが打線の中心としてチーム牽引し、優勝に貢献。阪神の優勝の陰には必ず、強力な助っ人外国人野手が存在した。
金本監督辞任で大きく揺れ、新体制の整備が急務の阪神。来季のV奪回には、打者の大型補強が必須となる。第二のバースは現れるのか。今オフの阪神フロントの動向に注目される。