同じ「Bクラス→続投」だけど... ラミレス監督と金本監督が「違う」理由

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   CS進出をかけてDeNAは2018年10月9日、ヤクルト戦に臨み4-1で勝利した。すでに自力でのCS進出が消滅している中での戦いとなったが、この日、巨人が勝利したため4位が確定した。

   監督就任3年目で初めてCS進出を逃したDeNAのアレックス・ラミレス監督は試合後、「選手に一切責任はない。私が全ての責任を取りたい」と潔く自ら責任問題について言及。ただ、球団はCS進出の可否を問わず、ラミレス監督続投の意向で来季もラミレス体制で臨むことになりそうだ。

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責任負う「男気」にファンも納得

   監督として3年間、チームの指揮を執ってきた3人の指揮官。巨人・高橋由伸監督は、CS進出を決めながらもV逸を理由に辞任する。ラミレス監督は明言こそ避けたが辞意とも取れる発言で一身に責任を背負った。

   一方、17年ぶりの最下位が確定し、球団ワーストの甲子園39敗を喫した阪神・金本知憲監督は、ファンに向けて謝罪の言葉を発したものの、自身の責任については一切言及していない。来季以降の続投が確実視されるが、ファンから「辞任」、「解任」を求める声は日に日に高まっている。

   CS進出を逃したラミレス監督だが、一切の責任を負うと明言したその「男気」にネットでのファンの反応は概ね肯定的で、球団は、就任1年目、2年目と、2年連続でCS進出を果たしたラミレス監督の実績を高く評価しており、周囲も納得の続投だろう。

   監督人事のファンの反応が対照的なDeNAと阪神のチーム事情もまた対照的だ。DeNAは高田繁GMを中心にチーム作りを行い、時間をかけて筒香、梶谷らのスター選手を育てた。また、若手育成システムを見直し、ルーキーにチャンスの場を与えることで若手が台頭。昨年のドラフト1位・東は今季、チームトップの11勝をマークするなど即戦力として機能している。

コーチ強化のDeNA、一方阪神は...

   また、10日付の日刊スポーツは、DeNAが来季、チーム生え抜きの三浦大輔氏を1軍投手コーチに招へいすると報じている。三浦氏は2016年に選手兼コーチとして若手の指導に当たっており、投手陣との信頼関係がある。今季、低迷した投手陣のテコ入れには不可欠な人材だ。

   一方の阪神は、金本監督が掲げる若手育成の成果が見られず、いまだ打線は糸井、福留のベテラン勢に頼ったまま。ドラフトで獲得した選手も即戦力として機能しておらず、2軍から上がってきた選手はレギュラーに定着出来ないでいる。

   ヘッドコーチをはじめとするスタッフ陣を一新する構想がスポーツ各紙で報じられているが、現時点でコーチ陣の大幅な入れ替えは発表されておらず、貧打の戦犯として突き上げられている片岡1軍打撃コーチは2軍監督として残留する見通しだ。

   来季は優勝を狙える選手とスタッフで臨むDeNAと、明るい材料に乏しい阪神。ともに監督4年目を迎えることになるだろうラミレス監督と金本監督。その明暗は今から見え始めている。

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