ソ連と同じやり方で中国に対応することはできない
中国側からは反発が相次いでいる。中国外務省の華春瑩副報道局長は「根拠なき非難」で「強く反対する」とする談話を発表。国営のテレビ国際放送「CGTN」はウェブサイトで、
「ペンス氏のスピーチライターにはさらに常識が必要だ」
とする論説記事で、ペンス氏の演説が「米中関係に深刻なダメージを与えた」と非難しながら
「第2の『鉄のカーテン』スピーチというよりは、中間選挙に間に合わせようとして急造したウソの理屈、誤解と些末な事柄による粗悪なパッチワークだ」
と酷評。利益団体やロビー団体が政府や議員の政策決定過程に影響を及ぼすのは「米国の政治風景では自然な姿」
だとして、
「ペンス氏のスピーチライターは、米国の民主主義システムに関する常識を欠いている」
とまで言及した。
環球時報は10月7日にウェブサイトに掲載した社説で、
「米国政府からどんなに多くの敵対的演説があろうとも、最も中国の発展に大きな影響を与える米国を、感情的にミスリードされることなく合理的に見なければならない」
として冷静な対応を呼びかけ、
「中国はソ連ではない。米国は、ソ連と同じやり方で中国に対応することはできない」
と主張した。
(J-CASTニュース編集部 工藤博司)