阪神・金本監督の続投明言も水面下で決まりつつある岡田氏再登板

全国の工務店を掲載し、最も多くの地域密着型工務店を紹介しています

   阪神は2018年10月8日、ヤクルトとの最終戦に5-6で敗れ、3試合を残して最下位が確定した。阪神の最下位は2001年以来17年ぶり。試合後、谷本修球団本部長は金本知憲監督の続投を改めて明言したが、水面下では早くも次期監督探しが始まったようだ。

   監督就任3年目で初の最下位が決まった金本監督はこの日の試合後、ファンに対して「本当にまあ申し訳ない気持ちというかね、ファンには」と謝罪の言葉を口にしたが、自身の去就については一切、言及しなかった。

   今季、甲子園での球団のワースト敗戦記録を塗り替える勢いで急降下し続け、上昇の見込みなくシーズンを終えようとしている。シーズンを通してのレギュラーが固定出来ず、打線はベテラン頼り。復活を期待した藤波晋太郎投手も5勝止まりで、来季以降の展望は暗い。

  • 阪神の本拠地・甲子園球場
    阪神の本拠地・甲子園球場
  • 阪神の本拠地・甲子園球場

親会社にまで及ぶOB最大派閥の吉田派

   その中での金本監督続投。契約をあと2年残している球団はあくまでも慎重な姿勢を見せており、解任に向けて表立っての行動はない。だが、すでに阪神OBらの間で次期監督の話題が持ち上がっているという。

   在阪のスポーツ紙デスクによると、OBの間で岡田彰布氏を次期監督に推す声が最も多いという。岡田氏はOBの中でも力を持つ吉田義男氏の派閥に属しているといわれ、その影響力は親会社にまで及ぶという。

   OBの間にも掛布雅之氏を監督へという声があるが、1軍監督の実績がないため押し切れない。一方の岡田氏は2004年から5年間、阪神の指揮を執り、就任1年目こそ4位Bクラスに終わったが、翌2005年にリーグ優勝を果たし、その後は2位、3位、2位と、Aクラスを堅守してきた。

   球団はすでに来季スタッフの構想を固めつつある。1軍のヘッド兼打撃コーチに矢野燿大2軍監督を昇格させ、打撃コーチに、西武、中日で活躍し、東北福祉大で金本監督の後輩にあたる和田一浩氏の招へいを考えているという。

金本監督解任のタイミグは阪神電鉄株主総会前

   在阪スポーツ紙のデスクは「あと2年契約を残していることもあって、球団がこのタイミングで解任することはないでしょう。現時点での解任はないにせよ、来季は黙っていないでしょうね。交流戦(5月下旬予定)までに結果を残さないと、序盤戦での解任も十分ありますね。6月には本社の株主総会もありますし、金本監督にとっても正念場になるでしょう」と6月解任の可能性について言及した。

   来季、チームが浮上するためには打撃陣の補強と若手のレギュラー定着が必須となるが、現時点で聞こえてくるのは、今季、8本塁打に終わったウィリン・ロサリオ内野手の残留の可能性が出てきたことだけで、10月25日のドラフト会議でどれだけ即戦力を補強できるかにかかっている。

   前出の在阪スポーツ紙デスクが指摘するように、来季序盤戦で結果を残せなければ金本監督解任の声が上がってくるのは必至。OBが岡田氏を推す中、1軍ヘッド就任が濃厚な矢野燿大2軍監督の抜擢も考えられる。いずれにせよ、金本監督に残された時間はそう多くないだろう。

姉妹サイト