「リビング創業者」に迫ることは自らの先祖に迫ること
その上で、
「一度こうやって創業者というものに迫ってみたい。で、『リビング創業者』に迫ることで、私で言うと佐吉とか喜一郎に迫るヒントを与えていただけるのではないか」
などと話し、孫氏と自らの先祖の姿を重ねた。一方の孫氏は、2代目以降の方が苦労が多いとして、豊田氏を励ましていた。
「創業者というひとつの立場もありますけれども、継承する方が、僕ははるかに難しいだろうと思うんですね。うまくいって当たり前だと言われるし、うまくいかないと『ほら見ろ』と言われるだろうし、大変ですよね?しかも、もうすでに世界の1位でしょ?世界の1位の次は1位。保たなきゃいけない。保っていくというのはマラソンでずっと走って行くようなものですから、この試練にというのは、責任感だとか、それは大変なものだろうなと思いますよね」
新会社はソフトバンクが50.25%、トヨタが49.75%出資し、ソフトバンクの宮川潤一副社長が社長につく。18年度中に事業を開始し、ライドシェア(配車サービス)、飲食、医療、物流などの分野でサービスを展開。20年代半ばには自動運転車への切り替えを目指す。
(J-CASTニュース編集部 工藤博司)