キャットフード缶詰に「金属部品」入ってた! ツイッターで告発、メーカーがミス認め謝罪

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   キャットフードの缶詰に「金属の棒」が混入していたと、ネコの飼い主がツイッターで告発し、どうなっているのかとネット上で関心を集めている。

   販売元のペットライン(岐阜県)は、J-CASTニュースの取材に対し、製造過程で誤って入ってしまったことを認め、飼い主に謝罪したことを明らかにした。

  • 缶詰に混入していた金属製ガイド(写真は、鹿島釣り日記(@xxxprius_tsuri)さん提供)
    缶詰に混入していた金属製ガイド(写真は、鹿島釣り日記(@xxxprius_tsuri)さん提供)
  • 缶詰に混入していた金属製ガイド(写真は、鹿島釣り日記(@xxxprius_tsuri)さん提供)

「こんなの間違って食べちゃったら死ぬ」

   「注意!うちの猫ちゃんにご飯を食べさせていたら缶詰から金属の棒が」。アップされた写真では、魚肉が入った缶詰から金属の破片のようなものをはしで取り出す様子が撮られていた。

   茨城県鹿嶋市在住の飼い主「鹿島釣り日記」さんは2018年9月26日、地元のホームセンターで639円で買ったキャットフード「キャネット『魚正』 まぐろと白身魚」3缶パックでこんなトラブルに巻き込まれたと明かした。

   すぐに気付いて飼い猫に吐き出させたというが、「こんなのもう異物って言うか、機械の部品だよ。こんなの間違って食べちゃったら死ぬまであると思う」と訴えている。

   この投稿は、ほかの飼い主らの間で反響を呼び、10月5日昼過ぎ現在で、2万件ほどもリツイートされている。

   「鹿島釣り日記」さんのツイートによると、すぐにペットラインに連絡するが、対応が遅く、10月1日になって、依頼された宅配業者が自宅に来た。しかし、開封されていることを理由に缶詰を引き取らなかったという。翌2日にやっとペットラインのお客様相談室担当者が来て、缶詰を引き取ったうえ、製造工場のあるタイに送って3週間後に結果を報告すると説明した。

   J-CASTニュースでは、4日にペットラインに取材したが、この日のうちに回答は得られなかった。

「製造過程で、金属製ガイドが脱落して混入した」

   「鹿島釣り日記」さんにも取材すると、10月4日になって、ペットラインの担当者らが来て、タイの工場における製造過程のミスで異物が混入したと説明したという。

   ペットラインの総務部は5日、次のように取材にコメントした。

「魚肉等を缶に詰めた後に、蓋をするまでの輸送ラインにおける金属製ガイドが脱落していることが判り、当該の金属異物とサイズと大きさが一致していることから、これが混入したものと判断しています」

   「鹿島釣り日記」さんによると、金属製ガイドは、ベルトコンベアの柱にハンダ付けしてあったが、何らかの原因で折れて落下し、ベルトで運んでいた缶に入ったと説明を受けたという。この点については、総務部では、まだお答えできないとしている。

   ホームページでは、缶詰などはX線異物検出装置でチェックしているとうたっているが、「金属異物の混入防止には金属検出器を使用しておりますが缶充填後の金属異物の混入には有効ではありません」とした。

   また、「当該ラインを総点検したところ、脱落や欠損が生じている機械や器具は他に無いことの確認ができました」といい、キャットフードの今後の措置について結論を急いでいると説明した。

   対応の遅れを指摘されていることについては、「お申し出があってから、現品の確認まで時間がかかったことは、弊社の不手際」だと認めた。「お客様のお申し出に対して真摯な対応を心掛けたつもりでしたが、結果的に当該異物や製造ロットの確認が遅れてしまい、事実関係の確認が長引いてしまった」などとして、飼い主に謝罪したことを明らかにした。

   そのうえで、「今後とも、調査の進捗をお申し出のあったお客様には報告させていただきます」とした。また、ホームページ上で、異物混入について、近くお詫び文を掲載したいとしている。

(J-CASTニュース編集部 野口博之)

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