「海で観測点が少なく、震源地を遠くに設定してしまった」
「実際の震源よりも約50キロ沖合が震源とされたため、地震の規模を過大に推定してしまいました。震源を遠くに設定してしまうと、小さな地震波でもより大きな規模と検知するからです」
今回は、震源の深さは30キロだったが、第2報では10キロとしていた。より浅く設定していたが、遠さの方が数値は大きかったため、浅さはあまり予測に影響を与えなかったという。
なぜ震源を遠くに設定してしまったかについては、こう言う。
「銚子の付近が岬の形をしており、ほかの地震観測点がより内陸に位置しています。海には観測点はありませんので、どうしても誤差が大きくなるわけです。また、観測点が2つだけで予測されることもありますので、それも誤差を大きくしてしまうことになります」
緊急地震速報を流したことで、気象庁には、10月4日昼過ぎまでに、「どういうこと?」「基準は何か」といった電話が数十件もあったという。気象庁では、様々な改善をしているが、今後も技術的な観測精度の向上に努めるしかないとしている。
(J-CASTニュース編集部 野口博之)