元貴乃花親方の妻で旧貴乃花部屋の女将・花田景子さんをめぐり、「バイキング」(フジテレビ系)で述べられた情報の内容に誤りがあったとして、放送中にアナウンサーが訂正・謝罪したが、インターネット上で「ふざけた謝罪」などと批判が殺到している。
その情報を述べたのは相撲リポーター・横野レイコ氏。旧貴乃花部屋にとってネガティブな誤情報だったが、謝罪時に姿を現さなかった。
「若い衆が出て行った後に、景子さんは(旧貴乃花部屋に)いらっしゃった」
元貴乃花親方の退職と旧貴乃花部屋の消滅にともない、部屋力士らは2018年10月2日に千賀ノ浦部屋へ引っ越したが、横野氏はこの時の景子さんについて「残念というか気になった」ことがあったという。3日放送の「バイキング」でこんな話を披露した。
「貴公俊関ら若い衆が涙を流して出て行きましたが、出て行った後に、景子さんは(旧貴乃花部屋に)いらっしゃったんですね。景子さんもこの日が引っ越しだと分かっていただろうし、みんなと最後に会おうと思っていらっしゃったと思うんですけど、力士たちが出て行った後に来ましたから、あいさつが(できなかった)」
つまり、景子さんは弟子たちの部屋の去り際に立ち会っていなかったというのだ。横野氏は続けた。
「これ、時間の連携が(できてない)。若い衆だって女将さんに今日が最後だからあいさつをと思っていただろうけど、(元貴乃花)親方にだけあいさつして出て行った。ということは、親方から『女将さんがもうすぐ来るから待ってやれよ』といったことを言われてない。女将さんが来る時間も知らないで出て行ったんじゃないかな」
話を聞いていたMCの坂上忍さんが「ということは、貴乃花親方と景子夫人の間で意思の疎通、連絡というのは...?」と聞くと、横野氏はためらう様子なく、
「取れてないんじゃないかなと、私はこれを見て思いました」
と見解を述べた。
旧貴乃花部屋の悲しい最後、さらには親方夫妻の不仲さえ示唆する横野氏の驚きの情報。スタジオ一同はどよめいた。ところが、その約1時間半後に一転する。
「『午前中から部屋にいて、引っ越しを手伝っていた』ということでした」
放送終了間際に榎並大二郎アナウンサーがカメラの前に立ち、こんな訂正・謝罪をして頭を下げたのだ。
「先ほど、貴乃花部屋の引っ越しについてお伝えした際に、『女将さんの景子さんが、引っ越しが終わってから部屋に到着した』とお伝えしましたが、貴乃花親方の代理人弁護士の方からの情報で、『景子さんは午前中から部屋にいて、引っ越しを手伝っていた』ということでした。訂正してお詫びします」
「引っ越し後に部屋に着いた」としていたのが、「引っ越し前から部屋にいた」と正反対にひっくり返ったわけだが、この謝罪時、当の横野氏がカメラに映ることはなかった。榎並アナが述べた訂正文にも、横野氏の名前は登場していない。結果として元貴乃花親方夫妻を不当に責めるような内容だっただけに、ツイッターでは、
「訂正謝罪もしない 横野レイコ」
「横野レイコさまは? 意思の疎通ができてない関係じゃないか?と、コメントした、横野さまは?」
と横野氏に対する批判が相次いでいる。
矛先は坂上さんにも向けられた。榎並アナの上記の謝罪から、坂上さんは間髪入れずに、
「まあね。専門家の方々も一生懸命、取材して発言してくださっているんですけど、間違える時もありますから。間違えたら素直に謝る。ごめんなさい。さあそれでは...(次の話題に移る)」
と淡々とした様子で発言。榎並アナはもう一度頭を下げるも、坂上さんがお辞儀などしているところは少なくとも放送画面からは確認できない。こうした姿勢に対しても、
「最低...何これ。言い訳しないで謝罪しろよ!坂上忍」
「何? 今の...謝罪? ふざけた謝罪ですね」
「さも夫婦仲が悪いような印象操作しておきながらあの謝罪はないと思う。謝っても許さないバイキングが都合のいいこと」
といった声がツイッター上で続出した。
横野氏は4日放送の「バイキング」にも出演したが、景子さんの件に触れることはなかった。