高橋監督「辞任」報道のタイミング 巨人の混乱ぶりが露呈

糖の吸収を抑える、腸の環境を整える富士フイルムのサプリ!

実現すれば「球団初」

   「クリーンで客の呼べる監督」に代わって山口オーナーが次期監督に求めるのが「経験」と「実績」だ。これを受けてスポーツ各紙が3日付けの紙面で、球団が次期監督候補に原辰徳氏に一本化したと報じた。

   次期監督候補として現実的なのが、これまで監督経験のある原辰徳氏、中畑清氏、落合博満氏の3人だろう。巨人の生え抜きの中畑氏はDeNAで4年間、監督を務めたことから経験は十分にある。ただ、監督としての実績がなく、球団の意向にはそぐわない。

   昨年まで中日のGMで手腕を振るってきた落合氏に関しては、選手としての実績はもちろん、監督としての経験、実績も十分にある。だが、今回は時間に猶予がない。外様である落合氏を監督にさせるには、巨人OBの承諾が必須。10月25日に行われるドラフト会議までには次期監督を決めなければならない中、各OBの意見をまとめあげるにはあまりにも時間が少ない。

   第3次原政権が発足すれば、長い歴史を誇る巨人の歴史で初の出来事となる。これまで3度、(新・復帰政権として)開幕からチームを指揮した監督はいない。中島治康監督が3度、監督に就任しているが、そのうち2度はシーズン途中からで、開幕から指揮を執ったのは、長嶋茂雄監督、藤田元司監督、原辰徳監督の2度が最多である。

   また、日本プロ球界の歴史でも開幕から3度、指揮を執った監督は、中日の天知俊一監督と阪神の吉田義男監督の2人しかいない。原監督が誕生すれば史上3人目となるが、これこそが巨人がかかえるお家事情の象徴といえそうだ。

1 2
姉妹サイト