SKE48の須田亜香里さん(26)が、初の写真集の売れ行きの苦戦ぶりを伝える週刊新潮の記事にツイッターで反応した。
記事には「爆死」という厳しい表現もあるが、ハッシュタグには「新潮さんいつもありがとうございます」。アイドルが自らに対するネガティブな記事にわざわざ「感謝」を伝えるのは珍しい。
総選挙でファンの資金が尽きた?
須田さんの初の写真集「可愛くなる方法」(学研プラス)は2018年8月22日に発売された。初版は5万部だが、発売後3週間の累計売り上げ部数は8600部程度で、須田さんは9月12日にブログで
「本屋さんがあるたびに 写真集コーナーへ行くのですが 積んであればあるほど 減る気がしなくて 須田さん真っ青になっておりまして...」
などと購入を訴えていた。この経緯は9月14日にJ-CASTニュースが報じ、19日発売(首都圏など)の「週刊新潮」(9月27日号)が
「初写真集が売れないのに『須田亜香里』がAKB総選挙2位のカラクリ」
と題して報じた。この記事では、須田さんを18年の選抜総選挙で2位に押し上げたファンは資金が尽き、握手券や投票券がついていない写真集を購入する余裕がない可能性を指摘していた。それから2週間が経った10月3日、記事は
「須田亜香里、初写真集が『爆死』でもAKB総選挙は2位のカラクリ」
とさらに過激な見出しで新潮のウェブサイトに掲載。ほどなくしてヤフーのトップページのトピックスとして掲載された。
「写真集に興味を持ってくれたらむしろプラスじゃないですか」
この直後に須田さんがツイッターで泣き顔の絵文字つきで反応。
「ちゃんと調べてもらったら1万部は売れてるみたい 正直グループでブスというキャッチを授かりながらここまで来た私には嬉しすぎる数字で、買ってくれた方に感謝!でも期待させてしまった出版社さん、本当にごめんなさい」
などとして、苦戦していることに対して申し訳ない様子だ。それでもハッシュタグでは
「このニュースで10冊売れたら嬉しい」
「新潮さんいつもありがとうございます」
と前向きだ。
その理由は10月4日未明に更新されたブログで明かされた。ひとつが、「怪我の功名」に近いもので、新潮記事のURLを紹介しながら、
「自分発信で『写真集売れないんです?」』ってネタにするより100%オモシロイし有難いから!」
「これを機に元々写真集を手に取る予定じゃなかった人が写真集に興味を持ってくれたらむしろプラスじゃないですか」
とつづった。
記者を前に「いつまでも皆さんと一緒に歩んでいけるグループになりたい」
もうひとつが家族に関するもの。須田さんはこのブログで、18年夏に祖父を亡くしたことを明かしており、「祖父が天国に持っていった」ものとして挙げたのが、葬儀に出られなかった須田さんが書いた手紙、須田さんの連載が載った中日新聞、「毎週必ず買っていた週刊新潮」だった。こういった経緯もあって、
「だからじいちゃん、今回私が愛読書に載って絶対喜んでます」
というわけだ。
今回の新潮の件に限らず、須田さんはあらゆる機会にメディアへの「感謝」を口にするメンバーだ。9月16日に名古屋市内で行われたコンサートでは、終演後に記者らメディア関係者が舞台裏に招かれ、出演メンバーがあいさつ。
須田さんは、首都圏など遠方から来た人が多かったことに感謝しながら、メディアとの関係性について言葉を重ねた。
「もっといい仕事ができるように、『SKE48と仕事するといいことがあるかも!』と、皆さんにわくわくしてもらえるように、これからも頑張ります」
「何かあったらアドバイスをいただきたいですし、いつまでも皆さんと一緒に歩んでいけるグループになりたいと思いますので、よろしくお願いします!」
(J-CASTニュース編集部 工藤博司)