「明らかにギャグだなと分かるでしょう」
一体どんな意図でこうした強めの文章が書かれたのか。10月3日、書いた本人である「コンロ家」の蒲池(かまち)章一郎副社長がJ-CASTニュースの取材に応じ、
「普通の文体で書いたら印象悪いと思ったからですね。こういう書き方をすると、明らかにギャグだなと分かるでしょう。『面白いことをやる』というコンセプトに則り、内容を考えて記載しています」
と話した。
メニュー表の上部には「必読」という大きな文字が目に入るが、この2文字の横に小さく「ず」「まないでもいいです」とある。「必ず読まないでもいいです」という1文になる。つまり大真面目な注意書きではないのである。それでもわざわざ書いているのは、
「私たちの良いところを伝えたいのと、プラスこうしてくれたら私たちも助かり、結果的にお客様にもメリットがありますよ、ということはお伝えしたいですね」
との考えからだ。
同じメニュー表は代々木店に限らず、他店舗にも置かれている。副社長自身が実際に客と具体的なトラブルに遭ったわけではなく、純粋に「面白いものを」との思いでこの文章を書いたという。
一方、ツイッターの一部で反発も招いた「(スタッフは)当店の奴隷です」という一節。「ブラック」などの指摘があることについて、副社長は「その辺のユーモアが分からない店員はいないですね。こういう冗談にツッコみ始めたらキリがないでしょう」とのことだった。
また、客を楽しませるために書いたとはいえ「お客様は神様ではありません。スタッフはあなたの奴隷ではありません」といったくだりについて、「本心ですか?」と聞くと、副社長は「あくまで前提はギャグですが...、間違ったことは言っていないとは思います」と話していた。
なお、コンロ家は以前もツイッター上で、「『おい、生ビール』...1000円(税別)、『生一つ持ってきて』...500円(税別)、『すいません。生一つください』...380円(定価)」と、注文時の言い方で値段が変わることを表す張り紙が投稿され、話題を集めていた。