菅官房長官も不快感「自民党員であれば、現職の国会議員であれば...」
政権としては、桜田氏の発言が慰安婦合意履行に向けて足を引っ張りかねないとして不快感を持っていたようだ。菅義偉官房長官は発言当時の記者会見で、
「政治家一人一人の発言で、政府としてコメントするのは控えたい」
という紋切り型の答弁でやり過ごそうとしたが、記者から
「慰安婦問題については、どういう見解を言っても自民党議員としては自由だということになるのか」
などと追及されると、桜田氏の発言は不適切だったとの見方を示した。
「発言そのものを封じることはできないと思う。ただ、政府の考え方、党の考え方も決まっているわけですから、今まで。そういう中で、自民党員であれば、現職の国会議員であれば、そうしたことを踏まえて発言をしてほしい、とは思う」
就任会見では、東京五輪・パラリンピックが「日本の文化を発信する絶好の機会」になると意気込んでいた桜田氏。この会見で16年の発言が蒸し返されることはなかったが、今後も韓国メディアからは「マーク」されることになりそうだ。
(J-CASTニュース編集部 工藤博司)