スポンサーのサポーター制度
二子山部屋には古くからの「タニマチ」と呼ばれる後援者が全国に存在し、経済的なことから部屋の運営まで幅広く援助してきた。二子山親方の人柄も影響してか、後援者との付き合いは長く続き、貴乃花親方が幕内優勝した際に行われた支度部屋での恒例の万歳三唱には、いつもの顔ぶれが並んでいた。
大口の「タニマチ」の援助に頼らずに、小口のスポンサーを数多く募ったサポーター制を用いた貴乃花親方だったが、結局、この制度は定着しなかった。地方の有力者である後援者を失えば、新弟子の減少に直結する。古くから角界では、地方の有力後援者から新弟子を紹介されることが多く、弟子の増員に一役買ってきた。
以上の4つの理由が、貴乃花親方が父・二子山親方を超えることが出来なかったと考えられる要因である。
(J-CASTニュース編集部 木村直樹)