注目を集める2人の女性ニュース・キャスターが、視聴率の上では、ともにまずまずの滑り出しを見せた。
元NHKの有働由美子氏(49)がメインキャスターの「news zero」(日本テレビ系)と、徳永有美氏(43)が13年ぶりに復活してサブキャスターを務める「報道ステーション」(テレビ朝日系)。登場初日の視聴率(関東地区)はいずれも2ケタで、前4週平均視聴率を上回った。定番番組のテコ入れを期待されて起用された両キャスターのバトルは今後、どんな展開を見せるのか。
視聴率はともに微増
2018年10月1日(月曜)23時、NHKからの転身で話題となった有働アナが「news zero」の冒頭に登場した。全身を黒い服でかため、画面脇から歩いて中央に。「どうも...」と切り出し、今日から番組を担当することになった、と自己紹介した。
初日から、本庶佑・京大特別教授がノーベル賞(医学生理学賞)を受賞することが決まったニュースを伝えることができるとして、
「ありがとう...は変だナ...すみません、本当に嬉しいです」
と、途中で独り言のようなフレーズも織り込みながら、喜びを表した。さらに
「みなさんと会話するニュースとして伝えていければ...」
と意気込みを示した。その後も、月曜の相方、アイドルグループ「嵐」の櫻井翔氏と、初日とは思えないような息の合ったところをみせていた。
一方の徳永アナは、同日22時前に始まった「報道ステーション」の冒頭、白い服を着て座った状態で画面に映った。画面中央のモニターをはさみ、向かって左にいるメインキャスターの富川悠太アナ(42)から紹介され、モニター右わきの徳永アナは
「13年ぶりに報道ステーションに帰って参りました」
と切り出した。続けて、
「10年以上、いち視聴者として見ていて感じたこと、考えたことを忘れず、ありのまま、自然に皆さんにお伝えできれば」
と、思いを語った。その後も笑顔を見せつつ、ブランクを感じさせない進行ぶりをみせていた。
両キャスター登場初日の番組視聴率(関東地区、ビデオリサーチ社調べ)について、翌2日から3日にかけて、スポーツ紙各紙が報じた。「zero」は平均10.0%。前4週平均(9.3%)より微増だった。一方、「報道ステーション」は11.4%で、やはり前4週平均(9.9%)より微増。ともに微増とは言え、「誤差の範囲」と言えなくはない程の幅ではあった。