漏洩が入試の審査に与える影響は否定
願書を入力するウェブサイトでは、一時的にPDFファイルを生成して受験生が入力内容を確認できる仕組みになっている。この仕組みが漏洩の引き金になった。締め切り直前のアクセス集中が原因で、8月2日23時から3日8時30分頃までサーバーがダウン。PDFを作成するプログラムに不具合があった上、サーバーの復旧直後にアクセスが集中して処理能力の上限に達し、複数の処理(プロセス)が同時に行われたことで漏洩が起きたという。
SFCではプログラムを改修した上で、影響を受けた受験生に謝罪。9月19日にウェブサイトで事実関係を公表した。慶應義塾広報室では、
「このような事態が発生したことは誠に遺憾であり、出願者の皆様に多大なご迷惑をおかけしたことをあらためて深くお詫び申し上げます」
とする一方で、漏洩が入試に影響を与えた可能性については
「AO入試は出願者自身のこれまでの活動や諸成果を、多面的、総合的に評価し入学者を選考するものですので、今回の事象により、入試における審査過程に影響が生じることは全くございません」
と否定している。1期の受験生については10月6日から7日にかけて、書類審査合格者に対する面接試験が行われ、10月9日に合格発表が予定されている。
(J-CASTニュース編集部 工藤博司)