人気声優の小清水亜美さん(32)が、ネットラジオ番組のスタッフに「何を言っているか分からない」「プロとしての意識を持って」などとツイッター上で怒りを露わにする騒ぎがあった。
ファンも目にするSNS上でのイザコザに、リスナーらからは「プロ失格」などと双方の言動を批判する声が続出。こうした厳しい反応を受け、小清水さんは「ご迷惑をおかけしてしまい大変申し訳ありません」と謝罪している。
「私を信頼してないなら何故...」
小清水さんは2003年、女児向けアニメ「明日のナージャ」のヒロイン・ナージャ役で声優デビュー。「コードギアス 反逆のルルーシュ」の紅月カレン役や、「スイートプリキュア♪」のキュアメロディ役などで知られる有名声優だ。
そんな小清水さんは18年9月25日、出演中のネットラジオ番組「亜美と杏樹のディナータイム♪」(ニコニコチャンネル)スタッフの言動に、ツイッター上で不快感を爆発させたのだ。
きっかけは、ラジオの生放送企画(通常は収録放送)の告知を受けて、リスナーの1人が、小清水さんの生出演を不安視するツイートを寄せたこと。これにスタッフが、番組の公式ツイッターで、
「で、ですよね...。スタッフもそこが...」
と同調。笑顔の絵文字を付けるなど冗談めかしながらも、心配気な調子でリプライ(返信)を送ったのだ。
この一言が、小清水さんの怒りに火を点けたらしい。25日未明のツイッターに、「あはは、スタッフさん私を信頼してないなら何故生放送依頼したのでしょう?」と皮肉気な一言を寄せたのだ。
本人からのこうした反応を受け、発端となった投稿を寄せたリスナーが謝罪をすると、小清水さんは「リスナーの方がそう思っても問題ないのです!だから、お気になさらず」と返信。しかし、スタッフに対しては、
「心配させるような返信するスタッフさんを見て、私スタッフさんにまで信頼されてないのだなと悲しくなった」
とぼやいていた。
「プロとしての意識を持って行動を」
その後、スタッフは「全面的に信頼しております!!」と反応。どこか軽い調子の一言が、さらに怒りをヒートアップさせたのか、小清水さんはこの投稿に、
「ちょっと何言ってるかわからないです」
と辛らつな言葉を返していた。
こうした不穏なやり取りを見かねてか、ラジオを提供しているレストランの公式ツイッターは28日、「スタッフの心無い書き込みで小清水様を傷つけてしまい誠に申し訳ございません。小清水様のお怒りはごもっともでございます」と謝罪した。
だが、これにも小清水さんは「怒りって...そうではなくて」と不満気な様子。さらに続けて、
「スタッフサイドが不安を煽るような返信してしまうと お客様も更に不安になりますよね?私を傷つけて謝罪ではなく、プロとしての意識を持って行動を」
と苦言を呈していた。
こうした出演者からの投稿を受け、スタッフは「申し訳ありません。不適切な書き込みだったという意識が低く、お恥ずかしい限りです」などと謝罪。だが、投稿の末尾にはハートの絵文字付きで、
「あみっけ(小清水さんの愛称)、お忙しい中ありがとうございます」
とのフランクな一言も添えていた。
番組「打ち切り」憶測も...
こうしたイザコザの発生から5日後の9月30日、ラジオの公式アカウントで番組の終了が発表された。そのためリスナーからは、「トラブルで打ち切りになったのか」との見方も広がることになった。
これに小清水さんは10月2日未明、番組終了について「私の件が原因じゃないです」と説明。「あれがある前から終わるの確定していたので。発表のタイミングで憶測よんでしまっていますが、一応言っておきます」としていた。
一連の番組スタッフと出演者の「公開バトル」は、打ちきりをめぐる噂も含めて、リスナーらの間で大きな話題に。ツイッターやネット掲示板では、「スタッフ側に配慮が足らなかったのは事実」「(小清水さんは)キレて当たり前」といった意見が出る一方、
「結局暴走して台無しにしてるじゃん」
「客が見れるツイッターって公の場で喧嘩してプロ意識語ってんのすげー笑う」
など、小清水さんの反応を「大人気ない」と諌めるユーザーの姿も。そのほか、
「少なくともSNS上で、こんなやり取りをしている時点で番組スタッフも、あみっけもプロ失格じゃない?」
といった厳しい指摘も出ていた。
「憶測をよんでしまいご迷惑をおかけしました」
こうした厳しい反応を受けてか、小清水さんは2日夕に改めてツイッターを更新。スタッフやスポンサーに向けて「ご迷惑をおかけしてしまい大変申し訳ありません」と謝罪した上で、
「お客様を不安にさせて欲しくないという気持ちで会話の流れに参加した次第ですが、憶測をよんでしまいご迷惑をおかけしました」
と改めて真意を説明していた。