2018年10月1日、ウェブサイト作成サービス「Yahoo!ジオシティーズ」が、2019年3月末に提供を終了することをヤフーが発表した。
するとツイッターではにわかに「キタユメ。」というワードがトレンド入りした。いったいこのワードは......?
国擬人化マンガ「ヘタリア」の原点
「キタユメ。」は、国擬人化マンガ「ヘタリア」の作者・日丸屋秀和さんの個人サイトだ。「ヘタリア」ももともとここに掲載されたマンガやイラストから人気が上昇し、単行本化やアニメ化に至った。
「擬人化モノ」の普及にも一役買った作品で、今でもサイトでしか見られないイラストも少なくない。「ヘタリア」がブレイクしたのは2000年代後半で、「キタユメ。」はその頃からジオシティーズで作られていた。
現在確認できるサイトの更新は2013年が最後で、「ヘタリア」なども商業媒体での連載に移行していたとはいえ、今回のニュースを受けて、「キタユメ。」が見られなくなってしまうのでは?との憶測が広がり、多くのファンが動揺していた。ツイッターでは、
「え、キタユメ閉鎖されちゃうの??中高どハマりしてめっちゃ見てたから悲しいというか寂しい気分だなぁ...懐かしい...」
「イラストを保存しておこうかしら...。」
「まぁもう何年も見てないサイトだけど青春の一部だったよなキタユメは.........なくなると聞いたら寂しい」
など、ファンがさまざまな気持ちを投稿していた。
さらに、「ヘタリア」に熱中していた当時のことをイラストで描いたり、好きなエピソードを語り合うなど、思い出に浸るファンも多くいた。
また、
「キタユメ。が失われるの、あの当時の個人レベルで作るオシャレサイトの一例が失われることでもあるように思う」
と、かつてネットの創作文化を支えた多くの個人サイトもジオシティーズの終了に伴って失われてしまうことを心配する声も多くあがっていた。
なおYahoo!ジオシティーズでは19年3月までのスケジュールや、サイトデータの移行方法などを公開しているが、10月2日12時時点で、サイトの存続に関しての日丸屋さんからのアナウンスや、「キタユメ。」の更新などはされていない。