10年ぶりのパ・リーグ優勝を決めた埼玉西武ライオンズの榎田大樹投手(32)が、V決定後の会見で口にした「天国と地獄」という一言が、古巣・阪神タイガースの一部ファンから妙な注目を集めている。
榎田投手は2017年オフに阪神から西武へトレード移籍。直後のシーズンで、自身初のリーグ優勝を経験した。そんな選手による言葉だけに、ツイッター上に「阪神が地獄みたいに聞こえる」「古巣を地獄呼ばわりか」との声が相次いだのだ。
「本当に、西武に来れて良かった」
昨シーズンの1軍登板が3試合止まりだった榎田投手は、西武移籍後に先発投手としてブレーク。22試合の登板で10勝4敗、防御率3.44の好成績を残し、先発ローテの一角を担った(成績は18年10月1日現在)。
9月30日、2位ソフトバンクの敗戦で優勝が決まった西武は、敵地札幌ドームでの日ハム戦後に優勝会見を実施。そこで榎田投手は、自身初のリーグVについて、
「とても嬉しいですし、正直、去年の今頃の自分のことを考えたら本当にまあ、天国と地獄じゃないですけど、すごい差なんですけど...。本当に、西武に来れて良かったと思います」
と喜びを語った。また、今シーズン印象に残った試合を聞かれると、「やっぱり、古巣の阪神に交流戦で勝てた試合」。理由については、
「一番、自分の中では...、気持ち的にあれだったかな。そこで、西武の一員になれたのかなって思いがあります」
と説明していた。
また、会見後のビールかけでのやり取りも話題に。同じように阪神から西武に移籍したOBの平尾博嗣氏(42)が「西武最高でしょ!?」と問うと、榎田投手は「はい!最高っす!」と即答。しかしその直後、
「あっ...、いや、あんまり何も言えない」
となぜか焦った様子で訂正。こうした様子に平尾氏は、「俺も阪神から来たから。いいんだよ、優勝したんだから」とのフォローを入れていた。