西武時代の師匠・石井一久さんの実績にみるメジャーの厳しさ
すでに複数の代理人と面談しているとの報道もあるように、メジャー移籍へ着々と準備を進めている菊池。米国での注目は大きいが、果たして日本最速左腕はメジャーで通用するのだろうか。
これまで日本からメジャーに移籍した左投手は8人。メジャーのパイオニアとして知られる村上雅則さん(南海→ジャイアンツ)をはじめとし、柏田貴史さん(巨人→メッツ)、石井一久さん(ヤクルト→ドジャース→メッツ)、岡島秀樹さん(日本ハム→レッドソックス→ソフトバンク→アスレチックス)、井川慶さん(阪神→ヤンキース)、高橋建さん(広島→ブルージェイズ→メッツ)、高橋尚成さん(巨人→メッツ→エンゼルス→パイレーツ→カブス→ロッキーズ)、和田毅さん(ソフトバンク→オリオールズ→カブス)がメジャーのマウンドに上がった。
この中で先発投手として最も実績を残したのが、西武時代、菊池の師匠だった石井さんだろう。メジャーでの実働期間4年(2002~2005年)で、105試合のマウンドに上がり通算39勝34敗、防御率4.44の実績を残している。
150キロを超える速球とスライダーを武器にした投球は、菊池の投球スタイルに重なる。また、制球難という欠点も菊池と重なる部分で、石井さんの場合、コントロールの悪さによる波があったため、年間を通じて安定した成績を残すことが出来なかった。