吉野家が中国で「ザリガニ丼」売り出した理由 海外800店舗を実現したローカライズ戦略

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テリヤキに角煮、ラーメン...海外吉野家の独自展開

   吉野家ホールディングスの広報担当者によれば、この「ザリガニ丼」は、上述したようなザリガニ料理ブームを取り入れ、北京エリアで独自に開発したメニューだ。あくまで「お試し」としての投入で、9月以降は順次販売終了となったというが、こうした「現地オリジナル」のメニューは、ザリガニ丼に限った話ではない。

   たとえば、海外進出の先駆けとなった米国では、1985年から「テリヤキチキンボウル」を販売、ヘルシーなイメージが受け大ヒット商品に。中国でも、出店当初の90年ごろは牛肉への馴染みが薄かったことから、豚の角煮を使った「東坡飯」を販売した。ほかにも各国の吉野家のメニュー表を見ると、ラーメンや鶏カツ丼、天ぷらなど、日本とは趣の違った、バリエーション豊かな商品が並ぶ。

   直営、フランチャイズと、エリアによって経営形態の違いはあるが、

「牛丼は日本のレシピを変えずに各エリアで提供していますが、その他のメニューについては、現地の食文化にあわせて各エリアが新商品開発を行っています」(吉野家ホールディングスの広報担当者)
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