ずっと生中継してたのに... 吉澤ひとみ「保釈の瞬間」CM中だった残念テレビ局たち

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   吉澤ひとみ被告の保釈。民放キー局各局は、「その時」をとらえようと、吉澤被告が出てくる予定の警察署の職員用通用口とみられるドアやその周辺のアップを何度も生放送した。中には保釈の1時間30分以上前から、幾度となく署前の「LIVE」中継を流す局もあった。

   そして、その瞬間が訪れた。吉澤被告がドアから出てきた。しかし、その時CM中でした――というテレビ局も複数あり、無念そうに録画映像を紹介するアナウンサーもいた。一方で、ほぼ生中継に成功した局もあった。その局は......

  • 保釈された吉澤ひとみ被告(2014年撮影)
    保釈された吉澤ひとみ被告(2014年撮影)
  • 保釈された吉澤ひとみ被告(2014年撮影)

警察職員が防犯ポスターをはる様子も放送

   吉澤被告が「保釈金を納め、ほどなく釈放へ」というニュースは、2018年9月27日15時過ぎごろから流れ始めた。民放キー局4局のうち、最も早く夕方のニュース番組が始まったのはTBS系の「Nスタ」(15時49分~)。

   冒頭から、吉澤被告のニュースで、警視庁原宿署前からの「Live」映像が流れ、ワイプ画面のスタジオ陣が「ほどなく保釈」の状況を説明していた。その後、約18分にわたり、警察署裏口の通用口とみられるドアのアップや、引きの画面が何度も映された。警察職員が、将棋の藤井聡太・現七段が写った「振り込め詐欺 撲滅」を訴えるポスターを貼る場面も映った。

   その後も、数秒から6分程度の「Live」中継が断続的にあった。スタジオで、吉澤被告事件の経緯を振り返るコーナーの際も、ワイプで通用口の「Live」映像が流れるほどの力の入れようだった。

   そして17時30分、現場の「Live」場面が数秒映ったあとCMへ。CM明けの32分。「動きがありました」というアナウンサーの説明とともに、歩いている吉澤被告の後姿の映像が。ほどなく被告は、黒いワンボックスカーに乗り込み、署の敷地から出ていった。国山ハセン・アナは

「後姿が確認できました。いったい、どういう表情で出てきたのか、何(という言葉)を発したのか、私たちには分からないのですが...」

   と無念そうだった。その後、34分になって、吉澤被告が白シャツ姿で出てくる録画映像が紹介された。勿論、画面に「Live」の文字はない。

天気予報の途中で切り替え、に成功した局も

   同じく、「その瞬間」を逃したのは、フジテレビ系の「プライムニュース・イブニング」(16時50分~)。冒頭から、警察署からの「LIVE」映像で入り、その後も断続的に現場「LIVE」映像を織り交ぜながら進行した。17時30分、数秒の間「LIVE」映像が流れ、CMに。明けた33分。吉澤被告が出てくる姿の映像が流れるが、画面上方には「速報」とあり、先ほどまでの「LIVE」の文字はない。アナウンサーも「先ほどですが、吉澤被告が保釈されました」と、「先ほど」の録画映像であることを説明していた。

   一方、ドアを出た瞬間は映っていなかったが、ほぼ生中継に成功したと言えるのは、日テレ系の「news every.」(15時50分~)。冒頭は、台風に伴う「寒さ」の話題だったが、その後はやはり断続的に現場生映像を何度も紹介。CM明けの17時31分、映像は、吉澤被告が報道陣に向かって歩き、立ち止まって一礼、音声は聞こえないが、口を動かして何か話している様子を捉えていた。「LIVE」の文字もある。

   CM明けでなく、番組放送中に現場への切り替えに成功したのは、テレビ朝日系の「スーパーJチャンネル」(16時50分~)。冒頭から吉澤被告ネタだったが、スタジオ映像と数時間前の署の前の様子の録画映像で、「いきなりLIVE映像」で入るほどの力の入れようではなかった。17時31分、天気予報の途中で急に画面が「LIVE」映像に変わり、ドアから数歩程度の近距離にいる吉澤被告の姿が映り、報道陣がいる左側へ曲がるところも紹介。日テレ系と同じく、一礼、音声は聞こえないが話している様子の「LIVE」放送を行った。

   こうした明暗があった各局のLIVE放送。ツイッターでは、

「吉澤ひとみ保釈。なんとフジとTBSはCM中に保釈」
「Nスタ、ずっと吉澤ひとみのことやってたのに肝心な時にCM」

   と、生中継が「肩透かし」に終わったことを皮肉る声も出ていた。

「テレ朝ツイとるな」

   と、放送中の切り替えがうまくいったテレビ朝日に触れるツイートもあった。

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