「不器用な人を許容できる相撲界であってほしかった」 二宮清純氏、貴乃花引退に複雑

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   大相撲の貴乃花親方が引退を決断したことについて、貴乃花親方を長く取材してきたスポーツジャーナリストの二宮清純氏が、複雑な思いを述べた。

   「不器用な人が1人くらいいてもいい。それを許容できる相撲界であってほしかった」。二宮氏の言葉は、日本相撲協会への苦言をはらんでいた。

  • 9月25日に会見した貴乃花親方
    9月25日に会見した貴乃花親方
  • 9月25日に会見した貴乃花親方

「私も意見しますが、聞いてもらえていないんじゃないか」

   二宮氏は2018年9月27日放送の「情報ライブ ミヤネ屋」(日本テレビ系)に出演。25日に協会へ引退届を提出した貴乃花親方だが、「最終的に決断したのは場所中だと思う」とし、その理由として、9月場所前に食事を共にした際のやり取りを明かした。

「食事の後にメールが返って来て、『場所は虚心坦懐、頑張ります』と書いてあったんです。親方は四字熟語が好きです。一意専心とか。いつもの親方らしいなと思っていた。一兵卒で頑張るとも以前言っていましたし、場所中に決断する何かがあったんだろうと思います」

   貴乃花親方を長く取材してきた二宮氏は「性格的には一本気ですよ。もう少し他人の話を聞いた方がいいとか言う人もいます。私もよく意見しますが、たぶん聞いてもらえていないんじゃないですかね」と冗談めかしながら人物像を述べると、

「ただ、今の世の中、長い物に巻かれろ、寄らば大樹の陰という時代で、こういう不器用な人が1人くらいいてもいいじゃないですか。それを許容できる相撲界であってほしかったと思います」

と発言。対立構図となってきた協会に対し、苦言を呈する形となった。

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