甲子園開催なら89年の「大洋戦」以来 ダブルヘッダー浮上に古参ファン浮き立つ

全国の工務店を掲載し、最も多くの地域密着型工務店を紹介しています

   プロ野球で20年にわたって行われていない「ダブルヘッダー」が開催される可能性が出てきた。

   2018年9月26日、阪神甲子園球場(兵庫県西宮市)で行う予定であった阪神タイガース対横浜DeNAベイスターズの試合がグラウンドコンディション不良で中止となった。これで阪神にとって今季19度目の中止。これによりセ・リーグの順位決定期限の10月11日までの空き日程が1日しかなく、全試合の消化を待たずに順位が確定してしまう恐れがある。これを回避するため浮上したのがダブルヘッダーだ。

  • 阪神タイガースの本拠地・阪神甲子園球場
    阪神タイガースの本拠地・阪神甲子園球場
  • 阪神タイガースの本拠地・阪神甲子園球場

20年間行われていない過酷な戦い

   デイリースポーツなどの報道によると、9月26日の中止を受けてセ・リーグから阪神に対してダブルヘッダー開催の打診があったことを谷本修球団副社長兼球団本部長が明かした。

   阪神は26日から10月9日まで14連戦と、日程がびっしり埋まっている状態だった。しかし、その初戦が中止になったことで日程が遅延。残りの空き日程はたった1日しかない。台風24号が本州を直撃する恐れからさらに日程が延びる可能性もある。移動などの関係でこれ以上の日程変更が難しく、143試合の完全消化と順位決定のために打診したと見られている。

   ダブルヘッダー開催についてはサンケイスポーツ(ネット版)が見出しで「禁じ手」、デイリースポーツ(ネット版)は記事中で「禁断の扉」という表現が使われている。

   最後にダブルヘッダーが開催されたのはセ・パ両リーグ共に1998年のこと。セ・リーグは10月10日に横浜ベイスターズ対中日ドラゴンズ(横浜スタジアム)、パ・リーグは10月9日に西武ライオンズ対オリックス・ブルーウェーブ(西武ドーム)の2試合が最後の開催となっている。奇しくも98年のペナントを制したチームのカードだ。

   阪神に限って言えば93年10月10日の対広島東洋カープ(広島市民球場)がダブルヘッダーの最後となっている。阪神甲子園球場での開催に限れば89年10月15日対大洋ホエールズ戦以来だ。

ツイッターでは懐かしむ人々が

   2007年に横浜対東京ヤクルトスワローズ戦(横浜スタジアム)のダブルヘッダーが実際に組まれたものの、当日が雨になり中止になったほか、予定として浮上したことは何度かあった。

   しかし、実際に開催に至っていないことからツイッター上では懐かしむ声が上がった。

「ダブルヘッダーという単語がめっちゃ懐かしいわ...」
「ダブルヘッダー。懐かしいな。ドーム球場が増えてから、すっかり見なくなってしまったが」
「懐かしいからやろう!やろう!」

   一方で、日本プロ野球のダブルヘッダーで最も有名な一戦を思い出す人もいた。

「そーいえば、あの伝説の『10.19 ロッテ vs 近鉄』もダブルヘッダーだっけ」
「俺らの世代でダブルヘッダーといえば、何と言ってもロッテ×近鉄の10.19」

   と、1988年10月19日川崎球場で行われたロッテオリオンズ対近鉄バファローズ戦を挙げる人がいた。この試合は、近鉄が2連勝すればリーグ優勝、1試合でも引き分け以下になれば西武ライオンズがリーグ優勝という状況だった。結果、近鉄が1勝1引き分けとなってリーグ優勝を逃した。球史に残る一日として語り草だ。

   さらに同じ近鉄の試合で、89年10月12日の対西武戦ダブルヘッダーを挙げる人もおり、

「ブライアントを思い出す」
「ダブルヘッダーと言うとブライアントの連発を西武球場で見たのを思い出します」

   2試合で4本塁打を記録した元近鉄のラルフ・ブライアントさんの名前を挙げる人がいた。

(J-CASTニュース編集部 大山雄也)

姉妹サイト