貴乃花親方のウソか、協会のウソか、真実はどこに
協会サイドは、貴乃花親方の会見を受けて芝田山広報部長(元横綱大乃国)が緊急会見を開いて対応。貴乃花親方が明かした協会幹部による圧力に関して、芝田山広報部長は「そのような事実は一切ない」と全面否定。その一方で貴乃花親方が提出したのは引退届で、正式な手続きに必要な退職届ではないとして、受理しない意向を示し、26日の番付編成会議に現職の審判部として出席するように促した。
両者の主張が真っ向からぶつかり、互いに一歩も引かない状況だが、その真相はどこにあるのか。貴乃花親方が今のところ「証拠不十分」として圧力をかけたとする協会幹部の実名を挙げていないが、公表すれば、その幹部は説明を求められることになる。ボールは貴乃花親方にあると言えそうだ。
「村社会」になじまず、孤立していた貴乃花親方を追放しようとする意図が見え隠れする一門加入問題。貴乃花親方が話すように協会の圧力があったとすれば、圧力をかけたとされる親方、一個人の問題ではなくなってくる。パワハラとも取れる状況を作り出した協会の責任は重く、八角理事長(元横綱北勝海)の進退問題に発展する可能性も十分にある。