「適切な判断だと思うし、早いに越したことはない」
エンゼルスで大谷の同僚のザック・コザート内野手は、2015年6月に右膝の靭帯を損傷し、トミー・ジョン手術を受けた。負傷箇所が大谷と異なる膝のため、参考程度にしかならないが、コザートは2016年の開幕からレギュラーに復帰し、121試合に出場。翌2017年にはオールスターに出場するなど、メジャートップクラスの成績を残している。
MBL公式サイトでは、「ショウヘイが手術を受けるのは適切な判断だと思うし、早いに越したことはない」とエンゼルスのソーシア監督のコメントを紹介し、手術の「正当性」を指摘した。
このように過去の例を参照すると、トミー・ジョン手術を受けた野手が復帰までに要する期間はおよそ10か月から12か月。10月第1週に手術を受ける大谷が打者としてメジャーのグランドに復帰するのは、早くて7月となりそうだ。
メジャーリーグにおいて、トミー・ジョン手術を受けたほとんどの野手が、復帰後も負傷前とほぼ変わらない活躍を見せていることから、打者・大谷もまた手術によって打撃に影響が出る可能性は低いと言えそうだ。来シーズンは右肘への負担を極力減少させるため、守備にはつかずDHでの一刀流が予想され、打者・大谷としての見通しは明るい。