貴乃花は「駄々っ子みたい」 デーブ、協会は「みみっちい」

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   貴乃花親方(46)が日本相撲協会に引退届を提出した騒動で、テレビプロデューサーのデーブ・スペクターさんは、親方と協会に対して「お互い全く大人げない」と指摘した。

   デーブさんは2018年9月26日放送の「とくダネ!」(フジテレビ系)に出演。協会を「みみっちい」、貴乃花親方を「駄々っ子みたい」などとして、双方を咎めた。

  • 9月25日に会見した貴乃花親方
    9月25日に会見した貴乃花親方
  • 9月25日に会見した貴乃花親方

「封建時代じゃないんだから」

   貴乃花親方は25日夕に会見を開き、引退届を提出したこととその理由を説明。協会は全親方が5つの一門いずれかに所属しなければならないと決めたが、貴乃花親方は、弟子・貴ノ岩への暴行事件における協会の対応を問題視した「告発状」の内容について事実無根と認めなければ、一門に入れないと圧力をかけられたという。そのため同親方は「真実は曲げられない」として引退を決断したとしている。

   デーブさんは「とくダネ!」で、「締め出し感がありますよね。封建時代じゃないんだから、そんな一門にこだわって...」と協会のやり方を疑問視した。

   芝田山広報部長(元横綱・大乃国)は25日夜に開いた会見で、一門加入強制の理由について「一門に支給する補助金の使途を確認する必要があり、無所属だと透明性の確保が難しい」などと説明したが、デーブさんは

「透明性に関わるといっても、相撲協会に誰も透明性を求めていないし、あるとも思っていないから、それもおかしな話です」

と皮肉を放った。さらには、

「(貴乃花親方が)この若さで辞めるのはあまりにも惜しいし、もったいない。告発状は取り下げたのだから、相撲協会も、みみっちいですよ。事実無根とそこまで言い張るのは」

と協会を批判。告発状は3月9日に内閣府公益認定等委員会に提出されたものの、ほどなく取り下げている。

   また「相撲協会に危機感がない」とし、「NHKから毎年何十億円(の放映権料)が入ってくるわけですから。ファンもがっかりとか離れるどころか、毎回観に行っています。相撲ファンは相撲が大好きなんです。何が起きようがそこまで気にしてないんです」と運営の甘さを指摘。その上で、

「思うんだけど、公益法人というのはもう無理です」

と見解を述べている。

「本当の心境が何なのか分からない」

   一方でデーブさんは「お互いまったく大人げない」として貴乃花親方にも苦言。会見で芝田山親方が「圧力」の事実を否定したことなどから、

「話し合いはできるのに匙を投げて、駄々っ子みたいに辞める貴乃花親方も、本当の心境が何なのか分からない」

と困惑し、「これも乗り越えれば、いずれまたポジションあがっていきますよ。(貴乃花部屋に)強い力士も出てきたし。本当の原因が今一つ見えてこない」として引退の決断をよしとしていないようだ。

   貴乃花部屋の力士・床山・世話人は千賀ノ浦部屋に移り、貴乃花親方だけが「告発状の内容を事実無根とされた」ことなどを理由に引退することになる。こうした同親方の対応にもデーブさんは

「なんか釈然としないですね。貴乃花親方も入ろうと思えば我慢して入れた。気持ちの面では別にして、ですよ」

と不可解さを示した。告発状の内容をめぐっても、

「事実と認めるかどうかは何年後にでもできる、別件だから。そもそも暴行事件は相撲と直接関係ない打ち上げの席。土俵の周りでも国技館の中でも何でもない。それまで引っ張り過ぎてどうなのか」

と、こだわり過ぎていると感じている様子だった。

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