イラストのイケメンキャラクターがATMの画面で操作の案内をするというセブン銀行の取り組みが、ネット上で注目を集めている。
オタク層などから評価する声も多いというが、中には「恥ずかしい」と漏らす人もいるようで...。
小野友樹さんの声で、「何しに来たんだよ?」
「何しに来たんだよ?」。東京都千代田区内のセブン銀行・丸の内出張所にあるATMの1台は、「日向威月(ひなた・いつき)」という高校2年生のキャラが、画面上でこう気さくに呼びかける。
声を担当しているのは、著名な声優の小野友樹さん(34)だ。
セブン銀行は、2018年8月27日から順次、アニメ関連グッズ販売のアニメイト店舗を含め、都内の4か所でイケメンキャラ7人を起用したATMを設置した。声は、小野さんら著名な声優が務める。イラスト制作会社のフーモアと共同でキャラを作り、「セブンコンシェルジュ」と名付けて取引案内をしている。
セブン銀行の出張所では、すべてがこのATMではなく、丸の内では、3台あるATMのうち1台がこのタイプだ。台座には、日向威月のイラストが大きく描かれていた。
「やぁ、待ってたよ。カードを入れてね」
こんなフレーズとともに、7人のキャラが描かれた画面からATMを操作する。セブン銀行口座のキャッシュカードがある人を対象に、現金の引き出しなどを画像や音声で案内している。
このATMの写真が9月24日になってツイッターで紹介されると、「いいね」が8万件超も付くほどの反響を呼んだ。
「9割以上がポジティブな意見だが、その他の声も参考に」
「凄いATMですね...」「ちょっとやってみたい」「口座作りたくなった」などと、オタク層を中心に好意的な声が寄せられた。
一方で、「恥ずかしすぎんだけど」「こんなATM使いたくない、なんの公開処刑w」「セブン銀行はどこに行くの」などと、戸惑う声も上がっていた。
セブン銀行の広報室は9月25日、J-CASTニュースの取材に対し、こう説明した。
「フルで音声を聞こうと、口座を作ろうかなという人はネット上で多いです。9割以上がポジティブな意見のようですが、抵抗感がある人の声も参考にして今後の展開を考えたいと思っています」
年内いっぱいは試行を続け、利用者の反応を見て、年明けをめどにどうするか決めたいとしている。
(J-CASTニュース編集部 野口博之)