「暴行事件で、第三者委員会が立ち上げられなかった」
協会側がこのような要請をしてくる背景について、貴乃花親方は、「理事会が(9月27日に)あるので、それに向けて急ピッチで進めているようでした。しかし原因や理由はわかりかねます」と不可解さをにじませた。
告発状のうちどういった箇所が「事実無根」と指摘されたのか。具体的な指摘は「ありました」というが、「個別の指摘よりも、全てにおいて事実無根であるということでしたので、どう考えても私自身が認められなかったということです」と詳細は明かさない。
ただ、元日馬富士の事件の対応をめぐっては、「暴行事件で、第三者委員会が立ち上げられなかったのは私にとって残念なことです。外部の方々の目で相撲協会を見てほしいと思います」と今なお納得していない。
「引退」以外の選択肢はなかったのか。貴乃花親方は「代理人含めて告発状の件について話しました。力士たちはいろんな噂話を聞くでしょうし、これ以上弟子たちを萎縮させたくないという思いでした」と、弟子への悪影響を最も心配していた。