小池知事、なぜか沖縄知事選参戦 でも陣営から「スルー」される「古傷」とは

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   前衆院議員の玉城デニー氏(58)と前宜野湾市長の佐喜真淳氏(54)による接戦が続く沖縄県知事選(2018年9月30日投開票)に、なぜか東京都の小池百合子知事も「参戦」だ。小池氏は16年の都知事選をめぐる対立を発端に自民党を離党。その後も古巣の批判を続けてきたが、今回小池氏が応援に立ったのは、自民党や公明党が支援する佐喜真氏だ。

   だが、佐喜真氏の陣営では、小泉進次郎筆頭幹事長の応援演説は積極的にSNSでPRするものの、小池氏の応援は「スルー」。佐喜真陣営と小池氏の微妙な距離感が透けて見える。

  • 東京都の小池百合子知事。何故か沖縄県知事選にも「参戦」だ(2017年撮影)
    東京都の小池百合子知事。何故か沖縄県知事選にも「参戦」だ(2017年撮影)
  • 東京都の小池百合子知事。何故か沖縄県知事選にも「参戦」だ(2017年撮影)

2020年の都知事選で「古巣」自民党の支援求める狙い?

   小池氏は9月22日から23日にかけて沖縄入り。演説で明らかにしたところによると、自民党の二階俊博幹事長の依頼を受けたという。二階氏と小池氏は18年4月に会食したり、5月には自民党本部を訪問して会談したりするなど、接触が相次いでいる。20年に行われる2期目に向けた都知事選で、「古巣」自民党の支援を求める狙いだとの指摘も出ている。そんな中での沖縄訪問で、さらに小池氏と自民党の接近ぶりを印象付けたとも言えそうだ。

   演説では、自らの実績にからめた発言が目立った。例えば9月22日に宜野湾市で行った演説では、04年9月から06年9月に沖縄担当相だったことを引き合いに

「私が担当大臣を務めていたころ、観光政策も大きな大きな柱だった」

として、佐喜真氏の後継にあたる宜野湾市長候補が「『宜野湾市民ファースト』の精神」を目標にしている、などとアピール。その上で、

「観光という産業が、この宜野湾においてもさらに広がるように、さらに頑張っていただけるように」

などと訴えた。基地問題については、普天間飛行場に隣接した沖縄国際大学に米軍ヘリが墜落した04年の事故には言及したものの、辺野古への移設問題には触れなかった。

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