HKT48の宮脇咲良さん(20)らAKB48グループのメンバー3人が、2年6か月にわたって同グループの活動から離れることになった。3人は、日韓で放送されたオーディション番組「PRODUCE(プロデュース)48」合格者12人でつくる日韓合同ユニット「IZ*ONE(アイズワン)」への参加が決まっており、IZ*ONEの活動に専念することになったためだ。
3人がAKBグループとしての活動を再開するのは2021年4月で、その半年後にはHKT発足から丸10年を迎える。物事の動きが速いアイドル業界では、2年半という期間は長く、宮脇さんは「みんな辞めちゃだめだよ リアル浦島太郎やだよ」と戦々恐々だ。
主力メンバーを2人も「韓国に持っていかれる」
宮脇さん以外にIZ*ONE専任が決まったのは、HKT48の矢吹奈子さん(17)とAKB48の本田仁美さん(16)。IZ*ONEは10月29日に韓国でデビューアルバムを発売し活動を始める。日韓以外でも活動予定で、宮脇さんは
「世界に向けて活動する分、48グループの名に恥じないようなアイドルになって帰ってきたいです」
と意気込むコメントを出した。
宮脇さんは18年6月に開票されたAKB48グループの選抜総選挙で3位、矢吹さんは9位にランクイン。特に矢吹さんは18年5月発売のHKTの楽曲「早送りカレンダー」で、田中美久さん(17)とダブルセンターを務めた。HKTからすれば主力メンバー2人を「韓国に持っていかれる」形で、戦力ダウンは必至だ。
「わたし戻ってくるまで卒業禁止で」
そんな中で、HKTの松岡菜摘さん(22)はツイッターで
「2人が安心して頑張れるように。HKT48を守ります。守るっていうのは今あるものを維持するんじゃなくて、この先のHKT48をつくること。そうやって前向いてみんなで進めるといいな」
と2人を後押し。ただ、HKTの発足が11年10月だということを考えると、HKTを離れる2年半という期間は長いのも事実で、
「さくらが戻ってきたら一期生10周年!?HKT48、10周年!??びっくらこいた、、え」
と困惑気味だ。宮脇さんも
「みんな辞めちゃだめだよ リアル浦島太郎やだよ」
「わたし戻ってくるまで卒業禁止で」
などと返信し、古巣の行方を心配していた。
3人のIZ*ONE専任は9月24日に千葉市内で開かれた握手会イベントで発表された。これに合わせて、AKB が11月28日に新曲「NO WAY MAN」を発売することも明らかにされた。この曲では、宮脇さんがセンターポジションを務め、矢吹さん、本田さんがその脇を固める。宮脇さんは新曲について、
「私たち3人(IZ*ONEメンバー)が前で踊っているのですが、メンバーのみんなから『帰ってくる場所はあるから、頑張っておいで』と言ってくれているような勇気をもらえる曲」
だと説明している。
(J-CASTニュース編集部 工藤博司)