人気メンバーが続々と予選で敗れる波乱が起こっていたAKB48グループ恒例の「じゃんけん大会」本戦が2018年9月23日に東京都内で開かれた。
この日出場した48組の頂点に立って優勝したのは、HKT48の松田祐実(まつだ・ゆみ)さん(16)とAKB48の多田京加(ただ・きょうか)さん(19)によるユニット「Fortune cherry(フォーチュン・チェリー)」。2人とも18年1月に行われた「ドラフト会議」で指名されてデビューしたばかりの、ほとんど無名メンバーだ。2人は副賞としてメジャーデビューが決まっており、AKB48グループの代表曲のひとつ「恋するフォーチュンクッキー」(2013年)を「超えたい」と意気軒高。これを機に、2人の出身地の福井県のPRも目指す。
「恋チュン」超えで打倒指原目指す
「じゃんけん大会」が開かれるのは今回が通算9回目で、2017年に続き、メンバー同士で相談して「ユニット」を組んで参加する仕組み。本戦には、129組が参加した予選を勝ち抜いた48組が出場した。その中には18年の選抜総選挙上位16人にランクインした須田亜香里さん(26)、田中美久さん(17)、武藤十夢(とむ)さん(23)、向井地美音さん(20)らもいたが、早々に敗退。「Fortune cherry」は、2人が交互にじゃんけんに立ちながら、初戦から決勝まで計6戦を勝ち抜いた。
2人は福井県出身で、松田さんが同郷の多田さんを誘ってユニットを結成。ユニット名の「Fortune」は、福井県の「福」をかけたものだ。「恋チュン」に似たのは偶然だというが、記者に
「あの曲に勝てるっていう期待が...」
と聞かれると、松田さんは
「指原さんの代表曲でもあると思うので、二人で力を合わせて、福井の力もお借りして、地元の皆さんも応援していただいて、頑張れたら」
と、まんざらでもない様子。さらに「目指すは打倒指原さん?」
と煽られ、
「そうですね、おこがましいですけど」
と応じていた。