LGBT(性的少数者)をめぐる「新潮45」の特集が批判を受けている問題で、新潮社は2018年9月21日、特集に「あまりに常識を逸脱した偏見と認識不足に満ちた表現」があったとする佐藤隆信社長名の声明をウェブサイトに掲載した。
「新潮45」18年10月号の「そんなにおかしいか『杉田水脈』論文」と題した特集が問題視され、とりわけ批判が集まったのが文芸評論家の小川榮太郎氏による寄稿。「痴漢症候群の男の困苦こそ極めて根深かろう」などとして「彼らの触る権利を社会は保障すべきでないのか」とする独自の主張を展開していた。
声明では「差別やマイノリティの問題は文学でも大きなテーマ」だとして、新潮社として「今後とも、差別的な表現には十分に配慮する所存です」としている。