刑事コロンボ、最高作はどれ? 50周年記念しNHKで人気作投票

糖の吸収を抑える、腸の環境を整える富士フイルムのサプリ!

   米サスペンスドラマ「刑事コロンボ」が初放送から50周年を迎えた。それに伴いNHKで「あなたが選ぶ!思い出のコロンボ」と題した人気投票が行われている。

   投票結果をもとに人気の高い20のエピソードをBSプレミアムで放送するというものだ。1968年から2002年まで全69作品が作られたが、そのうちの何が選ばれるか。

  • NHKの公式サイトより
    NHKの公式サイトより
  • NHKの公式サイトより

大物著名人が犯人

   「刑事コロンボ」は米俳優のピーター・フォークさんが演じるロサンゼルス市警察殺人課に所属する警察官コロンボが難解な殺人事件を解決するサスペンスドラマ。冒頭で犯行シーンを流し、視聴者が犯人を知った状態でストーリーが進む形式を採用。コロンボがいかに犯人を追い詰めるのか、犯人の動機は何なのかといった部分が見どころとなる。

   あらかじめ犯人を知る構成となっているため、犯人には大物俳優や著名人が起用された。17話の「二つの顔」では米ドラマ「スパイ大作戦」でローラン・ハンドを演じたことで知られるマーティン・ランドーさん、14話「偶像のレクイエム」では1940年代から映画に出演し、「剃刀の刃」で47年のアカデミー賞とゴールデングローブ賞の助演女優賞を獲得したアン・バクスターさん、24話「白鳥の歌」ではカントリーミュージックの大御所であるジョニー・キャッシュさんが出演した。

   日本では、コロンボの吹き替えも注目を集めた。彼に声を吹き込んだ小池朝雄さん、石田太郎さん、銀河万丈さんの演技はいずれも人気だ。

   また翻訳も人気を集めて特に「うちのカミさんがね...」は作品を振り返るうえでのハイライトにもなった。

   68年に米NBCにて単発で放送されたのち、71年からシリーズとして放送。78年に一旦は放送を終えたものの、89年から米ABCに放送局を変えて2002年まで放送を続けた。日本ではNHKや日本テレビ、WOWOWなどで放送された。

   今年は米NBCでの単発放送から50周年の節目の年だ。日本での放送局のひとつ、NHKがそれを記念してBSプレミアムで18年11月10日から選りすぐりの20作品を放送する。そこで視聴者から人気作を募集する「あなたが選ぶ!思い出のコロンボ」と題した投票を行っている。

   長い年月の中で全69作品が制作されており、この中から選ばれる。

人気作は?

   69作品の中でもとりわけ人気が高い作品がある。

   32話「忘れられたスター」だ。この作品の犯人を演じたのは、アルフレッド・ヒッチコック監督作品「サイコ」のヒロイン役で知られるジャネット・リーさん。ある映画をきっかけに再び脚光を浴びた往年の名女優がカムバックするために必要な資金の援助を夫に断られ殺害するというもの。刑事コロンボの中でも異色の結末を迎えたことでインパクトに残る作品だ。

   ツイッター上では、今回の投票企画に対して、

「『忘れられたスター』は全世界の人に観て貰いたいですね」
「僕は『忘れられたスター』を!」
「ぱっと思いつくのは『忘れられたスター』かしら」

など、この作品を挙げるファンが多かった。

   19話「別れのワイン」の人気も高い。NHKの番組サイトでも、

「シリーズ屈指の名エピソードとしてこの回を挙げるファンも多い」

という惹句が付けられているほど。犯人であるワイナリーの経営者のエイドリアンを演じるのはホラー映画「ハロウィン」のサム・ルーミス医師役で知られるドナルド・プレザンスさん。ワイン作りに情熱を注ぐエイドリアンはワイナリー所有者の異母弟リックが大手の酒造会社にワイナリーを売却する考えに反対して殺害してしまうというもの。こちらは結末のインパクトではなく、作品全体の「品格」や「上品さ」が人気の理由として挙げられている。

   ツイッター上では、

「『別れのワイン』はダントツそうな気がするけど...」
「当然ランクインしますもんねえ」
「ほっといても票が集まるだろう」

といったコメントや上位に入るのを予想して別の作品に投票する人もいた。

   そのほかにも、「黒のエチュード」や「ロンドンの傘」、「溶ける糸」といった作品名が挙げられていた。

   投票はインターネット、郵便で受け付けており、募集は9月末までの予定だ。

(J-CASTニュース編集部 大山雄也)

姉妹サイト