女優の川口春奈さん(23)が2018年9月19日、乗り物酔いを起こして苦しんでいる最中の動画をインスタグラムにアップし、ファンの間で大きな話題となっている。
「乗り物酔いでグロッキーな人と、ただただ可愛いハツラツ美女in富士急ハイランド。 昔はどれだけ乗ってもへっちゃらだったのに、、三半規管を鍛えたいものです。」
「グロッキーでも美人オーラ」などと賞賛
こう明かす川口さんがアップしたのは、目と口を半開きにした状態で、一緒に遊びに行った岡本あずささん(26)の肩に、ぐったりと体を預けている自身の姿。対して、川口さんに寄り掛かられている岡本さんの表情は生き生きとしており、その様子は実に対照的だ。なお、岡本さんのインスタグラムを見ると、この動画は2人がジェットコースターの「FUJIYAMA」に乗った後の動画であることが分かる。
生気のかけらもない川口さんが映っている動画だが、ファンからのコメントは「グロッキーでも楽しそう」「グロッキーでも美人オーラ」など、なぜかその様子を愛でるかのような表現が目立つ。また、「これをインスタに上げちゃうのがスゴイ!」と、川口さんを称える内容の書き込みも目立つ。
実は、川口さんについては以前にも、ぐったりした表情の写真をインスタグラムにアップし、ファンから称賛の声が上がるということが起きていた。
相次ぐ女性芸能人たちの「ぐったり写真」アップ
9月6日、川口さんは「少しサボっていたキックボクシングに行ったら辛すぎました」としつつ、ジムらしき場所でこれまたグロッキーな表情を浮かべつつ仰向けに倒れている写真を公開。この写真にも前述の動画と同様に、「なにこの素敵な投稿」「かわいいがすぎる」「溜息出るほど、すきです」などの絶賛が相次いでいたのだ。
これより前の7月には、出産前だった女優の佐々木希さん(30)がインスタグラムに、両目に大きなクマを作りつつも、ブランドものの服を紹介する写真を投稿して好評を博したほか、同月にはモデルの中村アンさん(31)が、「歩くと汗ダラダラで、普段持ってないタオルが手放せない」としつつ、生気のない表情の写真をアップ。やはり、「可愛いです!!」などと絶賛を浴びる事態となっていた。
相次ぐ女性芸能人たちの「ぐったり写真」のアップだが、心理学博士の鈴木丈織氏は、写真をアップするその行動とファンの心理について以下のように分析する。
「見えないものを見たい」ファン心理
「人間には、『見えないはずのものを見たい』という願望があります。よって、芸能人のファンであれば、普段のきちんとした姿ではない、ファンに見せないはずのあられもない姿も見てみたいという願望を抱いているのです。それが分かっているからこそ、芸能人は『ぐったり写真』をアップするのです」
また、ファンの心理については、さらなる分析として以下のように指摘する。
「人間には『自らと他者の間に共通点を見出し、親しみを感じる』という性質もあります。ファンは普段の自分の疲れた表情を思い出しながら『ぐったり写真』を見ることで、芸能人に親しみを感じているのです。だからこそ、コメント欄に賛辞を書き込むのです。また、その一方で、普段の生活でストレスが溜まっているファンは、これとは別の反応をします。それは、『あこがれの芸能人が自分よりも疲れている』と判断し、優越感を抱くことでストレスを解消するのです」
ファンの様々な願望を読み切れるからこそ、女性芸能人たちは「ぐったり写真」をアップするようだ。
(J-CASTニュース編集部 坂下朋永)