北海道で最大震度7を記録した地震の影響をめぐる風評被害に物申す動きが広がっている。
アルピニストの野口健さんが2018年9月18日にツイッターで明かしたところによると、友人が震災後に北海道を旅行したことをブログに書き込んだところ、「不謹慎だ!」と主張する声が寄せられ「炎上」した。ただ、実際には被害が深刻でなかった地域でもキャンセルが相次ぐ「風評被害」の方が深刻で、野口さんは「全くもって現地の状況を理解していない意見」だと一刀両断している。
「全くもって現地の状況を理解していない意見」
道内観光をめぐる風評被害は、マスコットキャラクター「まりもっこり」が9月13日、ブログで
「ご存知の通り北海道は デッカイドー です。被災地域以外は元気なのです。その元気な地域が元気じゃなくなると、支えられなくなってしまいます」
などと訴えて反響を広げたばかりだ。それでも北海道観光に否定的な考えを持つ人は残っているようで、野口さんは9月18日、ツイッターに憤りをぶつけた。
「僕の友人が震災後に北海道を旅したら彼のブログが炎上!『こんな時に旅行するとは不謹慎だ!』みたい。しかし全くもって現地の状況を理解していない意見。観光のキャンセルがどれだけ北海道を苦しめているのか。僕も時間を作り北海道を旅します!」
熊本地震で被災した熊本市からも北海道支援の声があがっている。大西一史市長は9月15日にツイッターで、
「連休もしよければ北海道に観光に行って下さい。北海道に行って泊まって美味しいもの食べるだけで復興支援です。熊本の私がお願いするのもなんですが熊本地震後、地震の影響の無い九州各地でキャンセルが相次ぎ大変でしたので気持ちがわかります」
などと風評被害の厳しさを思いやった。