韓国、剣道世界大会決勝で「日本判定」主張 長年の「起源」論争が輪をかけ反発

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日本は「剣道は武士の生活の中から生まれた」

   前述の中央日報は記者コラムで、

「『相手よりもまず自分自身に勝つ』というのが剣道の精神だ。いつまで小さな既得権に満足しながら『井の中の蛙』として生きていくのか日本に問いたい」

と挑発的な文言を掲載する。韓国紙・ハンギョレもやはりコラム記事で、

「保守的な日本の剣道界もより開放的でなければならない。3年に1度開かれる世界選手権大会の決勝で、韓国選手たちが繰り返し被害意識を抱かざるを得ないなら、それは世界剣道の発展にとってもマイナスだ」

とビデオ判定導入を主張する。

   日韓剣道界にはもう一つの火種がある。いわゆる「起源」論争だ。韓国では剣道は自国の剣術に由来するとして、国際語ともなっているKENDOではなく「コムド」と呼ぶ。上記の「あさチャン!」の取材にも大韓剣道会のイ・ジョンニム会長は、

「ご存じかわかりませんが、剣道は韓国の刀の文化が日本に伝わってできたんです」

と主張、また大会直前に掲載された中央日報のインタビューでも、

「現代剣道の基礎を確立したのは日本だが、その根は三国時代の韓国と中国の『撃剣』に探すことができる」

と重ねて語った。

   なお、全日本剣道連盟の公式サイトでは、この韓国起源論を否定するとともに、剣道は「日本の武士の生活の中から生まれた日本独特の文化」であり、「日本の歴史の中で生まれ育ってきた」とするステートメントが掲載されている。

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